ずっと「いぼ痔」だと10年間思っていたのに一つも無いという衝撃?! | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

今日のブログは閉鎖した診療所のオフィシャルブログに掲載していた記事をリライトしてお届け致します。

 

大切な記録としてアメブロに残したいと思います。

 

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海よりも山が好きな大阪肛門科診療所 肛門科女医の佐々木みのりです。 

 

山ほど溜まっている患者さんのアンケート。 

 

少しずつですが、ブログに掲載していきたいと思います。 

 

受診される患者さんと話をしていて、痔にまつわる勘違いと、良かれと思ってやっていたことが間違っているということが本当に多いなぁと感じます。 

 

痔だと思っていたものが痔ではなかったり、 

 

いぼ痔だと思っていたものが切れ痔や皮膚のたるみ(皮垂)だったり、 

 

快便だと思っていたら便秘だったり、 

 

肛門を洗ってキレイにしているつもりが痔の原因になっていたり、 

 

と、本当に患者さんの常識が私たちにとって非常識だったりすることが多々あります。 

 

診察を受けられた患者さんが感想を書いて下さるのですが、そこにも衝撃を受けられた患者さんの様子がありありと綴られています(笑)。 

 

今日はそんな感想をご紹介します。

10年間、いぼ痔だと思っていたものが切れ痔だったという20代女性患者さんのアンケート

 

遠方から来られた患者さんでした。 

 

2週間後の再診で来られた時には、なんと、タイミングよく(?笑)血栓が出来ていました。 

 

便通の管理を怠った翌日に腫れたようです。

 

血栓性外痔核は血栓のせいで一時的に腫れただけのものなので、血栓が溶けて吸収されれば治ります。 

 

無くなります。 

 

つまり切らなくても治る痔です。 

 

手術は必要ないんです。 

 

これをいぼ痔だと勘違いする人が多いです。 

 

患者さんだけでなく専門外の医師も知らないケースが多いので、是非とも、多くの人に知って欲しい痔ですね。

 

血栓性外痔核|手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆

 

 

「いぼ痔」も「切れ痔」も手術が必要なケースは非常に少ない

肛門に何か「でっぱり」や「できもの」があると「いぼ痔」(痔核・脱肛)と思われるようですが、「見張りイボ」や「皮垂」だっというケースが非常に多いです。 

 

見張りイボは切れ痔(裂肛)のせいで出来た皮膚の腫れ・たるみです。 

 

若い女性が痔だと訴えるケースの多くが肛門皮垂でした。

 

肛門皮垂(スキンタグ)〜たるみが出来た原因を治さずに手術してもまた出来る〜

 

 いぼ痔にしろ、見張りイボにしろ、肛門皮垂にしろ、出来てしまった物体は無くなりません。消えません。 

 

それを取り去りたい、キレイにしたいのであれば、手術して切除する以外に方法がありません。 

 

でも気にならないのであれば手術の必要はないのです。 

 

それがあるから便が出にくいわけでもないし、 その物体のせいでキレイに拭き取れないわけでもないんです。 

 

そもそも便が出にくいから、そんな物体が出来たわけで、それを取り除いても便が出やすくなったりしませんよ(笑) 

 

その物体をキレイに切除しても、便がスッキリ出ずに中に残ってたらキレイに拭き取れないですよ。 

 

温水便座で肛門を洗っても、肛門の中が便まみれだったらキレイになりません。 

 

そのような物体が出来てしまった原因である便通を直さなければ、たとえ手術をして取り除いても、また何度でも出来ますよ。 

 

だから根本治療は便通を直すこと。 

 

私たちは痔の原因となった便通を「出残り便秘」「鈍感便秘」と名付けて治療に取り組んでいます↓

 

出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜

 

痔は排泄の結果です。 

 

便通を直すことなくして痔の治療はありえないと私たちは考えています。 

 

あなたはちゃんと便通を直していますか?

 

中之島公園を歩いていたら

道ばたに小さな花が・・・

よく見るとパンジーでした。

こんな所に咲いてる!

隣のプランターの前にも

歩道のタイルの隙間から

芽が出て花が咲いたんですね

すごい!

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

今年もたくさん遊びに行きたいなしっぽフリフリ

 

 

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患者さんのリクエストで復活させた

化粧品と発酵素するりの記事は

コチラ下差し

 

便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術