今日のブログは閉鎖した診療所のオフィシャルブログに掲載していた記事をリライトしてお届け致します。
大切な記録としてアメブロに残したいと思います。
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小学生の時、離れのトイレに行くのが怖くて、犬のトイレでオシッコをした経験のある大阪肛門科診療所 肛門科女医の佐々木みのりです。
私が育った田舎は上下水道のない所でして・・・
トイレは当然ボットン・・・
家の一番北の端の離れにあったため、一人で行くのが怖かったんです。
だから座敷や奥の部屋に祖母が居る時間帯でないと、怖くてトイレに行けず、いつもよく我慢してました(;。;)
大も小も・・・
明け方、どうしてもオシッコに行きたくなり、夜が明けるまで我慢しようと思ったのですが、耐えきれず漏れそうになったため、苦肉の策として、室内で飼っていたマルチーズの「ハッピー」のトイレで用を足しました。。。
その時の犬の驚いた顔が今でも忘れられません。。。
「えーっ何すんの
」と言葉が聞こえてきそうな表情をしてました
ハッピーはとっても賢い犬だったので、散歩の時しかオシッコもウンコもしませんでした。
だから犬のトイレと言っても今のようにペットシーツがあるわけではなく、新聞紙をハウスの前に置いていただけでした。
当然、今まで一度もそこで用を足したことがないですし、そこでしないことが前提でした。
朝起きると、ハッピーが母に叱られてました
「こらハッピー
こんなところでオシッコしたらあかんやろ
」と・・・。
そこで自分がしたとは言えず、犬のせいにしたことを今でも懺悔したい気持ちで生きている私です
犬にしたらとんだ濡れ衣です
本当にごめんね。ハッピー・・・。
あ〜・・・
前置きが長くなりました
お恥ずかしい話をしてしまいました。。。
朝からキタナイ話ですみません。。。
随伴裂肛の妊娠8ヶ月の妊婦さん
先日、妊娠8ヶ月の妊婦さんが、すんごいつらそうな状態で来られたんです。
あまりの激痛に耐えきれなくなり、近所の肛門科(専門医でした)を受診されたそうです。
だけどそこでは、手術以外に治せる方法はない、妊娠中だから今出来ることはないと言われて治療も出来ず、わらにもすがる思いで受診されました。
実際に書いて下さったアンケートはコチラ。
妊娠8ヶ月で、以前からの痔が戻らなくなり、激しい痛みにおそわれて近くの肛門科を受診しましたが、
「こんなのは妊娠前に治しておかないとあかんやつですわ」
「手術するなら痛み止めは使えません」
と冷たく言われて、さらに不安になって帰りました。
ネット検索で気になっていたこちらの病院に翌日、思い切って行ってみたところ、、、
現在2週間が経ちましたが、痛みも不安も大幅に減りました。
初診予約の電話対応して下さったスタッフの方の声のトーンでも、とても安心出来ました。
それだけでも、痛みがやわらいだ気がしました。
院内も明るくきれいで、過去に通った肛門科とは全く違うところでした。
寝ているだけでも激痛で眠れない日々が続いていたので、完全に心が折れてしまいそうでしたが、みのり先生に診て頂き、本当に良かったです。
はじめにきちんと挨拶して下さること、
診察の時は「さわりますね」と声をかけて下さること、
「痛いねー痛いよねー」と痛みに共感して下さること、
なぜ痛みが起きているか、その原因を時間をかけて丁寧に説明下さったことなど、
全てに感激しました。
排便のタイミング後に、いわお先生にも診て頂きましたが、明るくゆる〜い雰囲気にさらに緊張もやわらぎました。
「痛みには同情するけど、この先のことは悲観的にならなくていいよ」 と言って頂き、出産までの日々や出産時のことを考えて怖くなっていたので、とても気持ちが軽くなりました。
診察にここまで丁寧に時間をかけて頂き、びっくりです。
初診料も納得して払うことが出来ました。
痛みが減ったことももちろんですが、不安や恐怖や疑問が減ったことが嬉しいです。
診察時にはスタッフの方にも「大丈夫ですか?」「痛いですね」と何度も足をさすって頂き、心強かったです。
資料は帰宅後、何度も読み直して、また病院のブログも家でもいつでも読めるので、自宅でも復習ができて安心出来ました。
気になったことは電話で質問したら丁寧に対応頂いたので感謝しています。
排便管理を心がけて、お尻に優しい生活を送りたいです。
こちらにお世話になって本当に良かったです。
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2週間後に再診で来られた時に笑顔で入って来られてホッとしました。
あ〜・・・良かった。。。
痔は治ってないけど、ちょっとでも楽に過ごせるようになってて本当に良かった。。。
妊娠中の痔は原則、手術しない
以前にも妊娠中の痔について記事を書きましたが、妊娠中は手術はしません。
お腹の中にいる赤ちゃんに何かあったら困るからです。
手術だけじゃないです。
当然、ジオン注射も妊娠中は禁忌です。
勧められても受けないで下さいね。
昨年、他院で手術を受けた妊婦さんが、術後の痛みに耐えきれず、傷が治らずに困って受診されてビックリしたことがありました。
たいして切羽詰まった状態でもないし、痔もひどくないのに、なぜ手術だったのか? 私には分かりません。
きっと他の専門医の先生も妊婦の手術は原則してないと思うのです。
善悪として白黒付けたくないですが、標準的には緊急性のない痔の手術は原則、妊娠中は禁忌です。
つまり「やってはいけない」ということです。
最近は医師のモラルが低下しているのか、専門外の先生の知識不足なのか、とんでもないケースが流れてくるので何とかしなければ・・・と思ってしまうのです。
私に何が出来る? と思うし、そう言われれば返す言葉もないのですが、私一人の小さな声でも、ブログを通して確実に、困っている人に一人でも多く届けば・・・と思っています。
妊娠中は痔の手術や注射療法は原則しないということを知っておいてくださいね。
コチラの記事も読んで下さい↓
手術治療以外にも出来ることはある
この感想を書いて下さった妊婦さんは脱肛(いぼ痔)と随伴裂肛でした。
大きないぼ(痔核)が飛び出して中に戻すのも大変な状況で、いぼ(痔核)の根元が大きく裂けて、本当に見ているだけでも痛そうでした
戻すのにも苦労されてました。
簡単に戻らないし、時間もかかるし、いぼ(痔核)が飛び出すときも痛いし、出たいぼ(痔核)を中に戻すときも激痛・・・
確かに医学的には手術適応です。
手術以外に治す方法はありません。
前に受診した先生の言うことは正解です。
でも妊娠中・・・
手術出来ない・・・
じゃあどうする?
やることない?
治療方法は本当に何もないの?
大阪肛門科診療所では妊婦さんにも便通を治してもらっています。
妊娠中でも使えるものはたくさんありますから。
便通を治しただけで痛みが軽減することはよくあることで、この妊婦さんも脱肛も随伴裂肛の傷も治ってないのに、痛みが軽減して、普通に生活出来るようになっていました。
脱出した痔核を中に戻すときに、お風呂の中で湯船に浸かって両手でゆっくり押し込む方法をオススメしているのですが、この妊婦さんは、その方法よりも痛み止めの軟膏を飛び出した痔核に塗って戻すと時間もかからずつるっと入ってくれると、喜んで報告して下さいました。
人によって何が良いのかは違うんですね。
あまりにも腫れがひかない場合は漢方薬の湿布をオススメしようかなと思っていたのですが、2回目の受診で治療終了
頑張って産んでね〜
とエールで送り出しました
出産で腫れ上がっても、出産後は手術出来ますから
いざとなったら出産翌日でもおいで〜 とお伝えしたら安心して帰って行かれました。
妊娠中に痔のことでブルーにならず、快適で幸せなマタニティライフを満喫して欲しいです
だって妊婦さん一人の体じゃないから。
二人分の命ですからね。
大丈夫
痔があってもちゃんと産めるから
診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
奥がラブです🐶
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化粧品と発酵素するりの記事は
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