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今日はメディカルトリビューンという医療サイトに掲載されていた医療ニュースをシェアします。
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新型コロナの死亡リスクに高尿酸血症
日本人患者345例から危険因子を検討
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化因子として、男性、高齢者、喫煙者、併存疾患〔心血管系、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)〕が挙げられている。
しかし、これらを重症化因子と断定するにはさらなる解析を要する。
慶應義塾大学内科学教室呼吸器内科教授の福永興壱氏らは、COVID-19患者345例を対象にした検討の結果、死亡に至る危険因子に高尿酸血症も加わることが初めて示されたと、J Infect(2020年9月10日オンライン版)に報告した。
サイトカインストームを通じて重症化、死亡リスク高まる
検討対象は、2020年6月中旬までに同大学とその関連病院14施設に入院したCOVID-19患者345例。
基礎情報、入院時の症状、併存疾患を調査するとともに、酸素吸入を要する重症化の危険因子や死亡に至る危険因子を解析した。
対象の年齢中央値は54歳で、男性が198例(57.4%)を占めた。
併存疾患は、高血圧症が90例(26.1%)と最も多く、糖尿病48例(13.9%)、高尿酸血症28例(8.1%)と続いた。
症状としては発熱(252例、73.0%)が最も多く、次いで咳嗽(166例、48.3%)、全身倦怠感(133例、39.5%)となった。
酸素吸入を要する重症化の危険因子としては、上位よりCOPDの併存、入院時の症状としての意識障害、息切れ、全身倦怠感などが関与していた。
さらに死亡に至る危険因子としては、年齢群(高齢であるほどリスクが高い)、慢性腎臓病に加え、高尿酸血症が関与していることが初めて明らかになった(表)。
福永氏らは「高尿酸血症は、炎症や酸化ストレス反応を増強させて、糖尿病や関節リウマチなどの死亡リスクを上昇させることが知られている」と説明。
今回の検討で高尿酸血症(痛風)がCOVID-19重症化の危険因子となることが示された点について、「高尿酸血症(痛風)によりサイトカインストームを通じて過剰に炎症が増幅され、COVID-19の重症化やそれに伴う死亡のリスクを高めた可能性が考えられる」と指摘している。
今後も同氏らはCOVID-19症例のデータを集積し、臨床基礎情報だけでなく採血データやCT画像の情報、治療内容の検討も行っていく予定であるという。
(陶山慎晃)
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