イボミがキター! | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

昨日、いぼ痔のことを「イボミ」と名前をつけて呼んでいた患者さんの手術手記をご紹介しました。

 

むっちゃオモロイので是非読んで下さいね下矢印

 

いぼ痔をイボミと彼氏に呼ばれていた30代女性が手術を受けた

 

このあと彼氏さんと結婚されたんですよドキドキ

 

 

この手記を書いて下さった患者さんが1年に1回のお尻健診に先日来られました。

 

うちの診療所では手術して痔を根治せしめたあとも、1年に1回、オシリのチェックに来られる患者さんが多いです。

 

 

もう痔ではないので「患者さん」ではないのですが

 

また痔になってないか

自分の排便は間違ってないか

 

確認に来られるのです。

 

 

年に1回の通院日。

 

本来なら花見でも・・・となるこの時期なのに非常事態宣言が出て大阪の街は閑散として死んだようになっています。

 

 

ご主人が「病気じゃないし、不要不急の通院は要らないんじゃないの?と言われたそうですが

 

「いや、1年に1回の大切な通院だからお尻のために行ってくる。」

 

と受診されたのでした。

 

 

お尻はキレイでした。

手術前とは別人のオシリです。

 

手術前は本当につらかったよね

大変だったよね

 

と昔話に花が咲くことが多いのですが、手術しても「痔にならない肛門」を作ることは出来ないので、間違った排便や肛門に負担のかかる生活を続けていると、せっかく手術して治してもまた痔になってしまいます。

 

 

また痔にならないためには、患者さんが日々の生活の中で、正しい排泄をして肛門に負担がかからないようにしていく必要があります。

 

 

でも喉元過ぎれば熱さを忘れるじゃないですが、痔が治ると便秘を忘れるので、ついつい坐剤をサボってしまったり、またウォシュレットを使い始めるなど悪しき習慣に戻りがち。

 

 

それが積もり積もれば何年か経つとまた痔に・・・という悲しい結果を招いてしまうかもしれません。

 

だから気を付けている患者さんは「痔が治ったら終わり!」じゃなくて、痔は治ったけれど、今は痔じゃないけれど、1年に1回のお尻健診だけは欠かさず来られています。

 

あの時のつらさが嘘のよう

手術して本当に良かった

手術して人生変わった

 

そう言われる患者さんが多いです。

 

 

命に関わる病気ではないけれど、毎日の排泄が苦痛になると生活に支障を来し、人生に暗い影を落とします。

 

 

緊急事態宣言が出てから外来がガラガラなので、患者さんと色々と世間話をしたり、この1年間にあった出来事などを聞いたりしていますが、皆さん、色々ありますね。

 

 

良いこともあれば悪いこともあります。

 

 

災難、厄難に見舞われることもあるでしょう。

 

 

その時は辛くても、悲しくても今こうして生きている。

 

 

障害は不便で不自由ですが決して不幸ではありません。

 

 

どんな状況にあっても生かされていることに感謝して幸せを感じることは出来ると思うのです。

 

 

幸せな環境や

幸せな人生があるのではなく

 

幸せを感じる心があるかどうか

 

だと思うから。

 

 

緊急事態宣言で受診者が少ないからこそ、一人一人の患者さんと普段なら話せないようなことを、ゆっくり話せたひとときでした。

 

 

色々あるけど

辛いこともあるけど

頑張りましょう

 

 

互いに励まし合って「また来年お元気でお会いしましょうね」とお別れしました。

 

でも

 

お元気じゃなくても来て下さいね。

 

いや、病院ってそもそも元気な人が行く所じゃなくて、元気のない人が行く所なので、元気がなくて辛いときはいつでも受診して下さいね。

 

 

イボミが無くなった彼女は

イボミ以上に旦那様に愛されていることでしょう。

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

ラブはたくさんの患者さんに

愛されていますドキドキ

感染リスクを考え

セラピー活動は休止中です。

 

コロナが収束後

皆さんにお会いできるのを

楽しみにしてますしっぽフリフリ

 

 

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