先日、関東地方から飛行機で受診された患者さんが、診察後にメールをくださったのですが、その中の言葉が私やスタッフの心に刺さりました。
「お尻が拡がった後に眺める、薄桃色の桜花の美しさは格別ですね。」
新型コロナウイルス感染が拡大し、緊急事態宣言が出され、不要不急の外出を控える中、飛行機に乗って受診することに戸惑いもあったことでしょう。
飛行機はガラガラだったそうです。
関東地方で数件の肛門科を受診し治療もされていましたが、肛門狭窄で手術が必要と言われていました。
何とか手術せずに治せないものか・・・と思い、うちの診療所を受診された患者さん。
ホワイトヘッド肛門による肛門狭窄でした。
普通に直腸診や肛門鏡診が出来る患者さんは当院では手術をしないので、フィンガーブジー(指で肛門を広げること。私は患者さんに「肛門マッサージ」とか「肛門ストレッチ」と言って説明しているもの。)と肛門ブジーで拡張するという方針で治療をすすめていました。
坐剤を使って便を出し切り、今までずっと飲んでいた薬をやめ、痛いけれど頑張ってフィンガーブジーを続けられて1か月後に受診された時には随分広がっていました。
出来るだけ通院の間隔をあけたいと思ったので、診察では肛門ブジーで時間をかけて拡張していきました。
最初は痛がられたのですが、しばらくすると痛みが消失します。
そして診察が終わる頃には「あれお尻が広がったのが分かる」と言われ喜んで帰って行かれました。
緊急事態宣言の中、わざわざ飛行機に乗って受診されたのだから、帰りに大川沿いの桜並木を歩いて駅に向かわれてはどうかと提案。
そうしたら写真付きでメッセージが送られてきたのです。
「先ほどは、診察とブジー治療ありがとうございました。
教えていただいた大川の桜、見に来ました。
素晴らしいですね。
お尻が拡がった後に眺める、薄桃色の桜花の美しさは格別ですね。
ありがとうございました。」
私を含めスタッフ全員、メールを見て明るい気持ちになりました。
私たちも不安な中、診療を続けています。
こんな言葉をいただくと嬉しいですね。
こちらこそ本当にありがとうございました。
次回は2か月後ですね。
その頃にはコロナが収束していることを願います。
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