コロナウイルスの感染性を低下させるのに必要な消毒薬の接触時間 | みのり先生の診察室

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コロナウイルスに効果があると言われているアルコール消毒や次亜塩素酸ナトリウム。

 

 

種類と濃度によって効果が違うので注意が必要であることは以前のブログで書きました下矢印

 

 

コロナウイルスに対する消毒薬の選び方と注意点

 

 

それでは、その消毒薬がコロナウイルスの感染性を低下させるのにどれくらいの時間が必要なのか?ということについて今日はお伝えしたいと思います。

 

 

えっ!?

消毒ってサッとやったら

その場で毒消しになってるんじゃないの??

 

 

と思っておられる人も多いでしょう。

 

 

ところが、意外や意外。

結構、時間が必要なんです。

 

 

長崎大学医学部感染制御教育センターの田代先生の講演によると、

 

 

エタノール(70〜95%) 

30秒〜10分間

 

 

イソプロパノール(50〜100%) 

30秒〜10分間

 

 

次亜塩素酸ナトリウム(0.21%) 

30秒間

 

 

ポピドンヨード

(イソジン 0.23〜7.5%) 

15秒〜1分間

 

 

となっており、噴霧したり消毒薬を含ませたもので拭いても、その場でウイルスが死ぬわけではないようですあせる

 

 

ササッと噴霧して拭いた後、しばらく時間がかかるようですから扱いに注意が必要ですね。

 

 

診療所では手指70%イソプロパノールドアノブをはじめとする金属75%エタノール、それ以外は5%次亜塩素酸ナトリウムを使用しています。

 

 

だからどの消毒薬も拭き取ったり噴霧したあと30秒以上たってからウイルスの感染性が低下し始めると考えて行動した方が良さそうですね。

 

 

手であれば、しっかりと手洗いをしてウイルスを洗い流してからアルコール消毒すれば確実でしょう。

 

 

食卓などは消毒してからしばらく時間をおいて、そのあと料理を運べば安全ですね。

 

 

知っておくことでちょっとした工夫で安全に過ごせますから是非役立ててください。

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

屋外は感染のリスクが下がるため

まだ安全ですね

 

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