痔以外の話が最近続きますが、このブログはタイトル通り「みのり先生の診察室」。
私の診察室で患者さんから聞かれたこと、ブログで書いて欲しいとリクエストされたことを記事にしています。
痔に関する記事は山ほど書いていますので、患者さん以外の方で痔情報をお探しの場合は、過去記事を読んで下さい
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さて、診療所の患者さんからのリクエストです。
患者さんへのお知らせ記事となります。
しばらく点滴療法についての解説記事が続くと思います。
点滴療法を始めたので患者さんから診察室でも質問をたくさん受けていますし、電話でのお問い合わせも頂いております。
きちんと説明しようとすると2〜3時間かかる内容ですので、一つずつブログで解説していきますので読んで頂けると助かります
そもそも、点滴療法って何よ
ということからお話ししたいと思います。
点滴って受けたことあります
病気もしないし病院にも行かないっていう人は今まで一度も受けたことがないかもしれません。
実際、日帰り手術を受けられる患者さんの中に「点滴するのは初めてです」と言われる人がおられます。
が、そういう人は少数で、風邪を引いたときや扁桃腺が腫れたときに抗生剤の点滴をしてもらったことがあるという人が多いですね。
点滴療法とは、病院でしてもらう抗生剤の点滴とは全く違いますので誤解しないで下さいね
抗生剤をはじめ薬は入っていません。
点滴の中に入っているのはビタミンとミネラルです。
日頃サプリメントで補っているものを点滴で血管の中に直接入れましょうというもの。
つまりビタミンとミネラルを点滴の中に入れたものなのです。
発祥はアメリカ。
1950年頃よりメリーランド州のマイヤーズ医師が30年以上にわたり喘息や慢性疲労、うつ病などにビタミンやミネラルの点滴で治療をされており、その効果が広く知れ渡り、たくさんの患者さんの治療実績がありました。
ところが1984年にマイヤーズ医師が死去。
クリニックは閉院となり、たくさんの患者さんが行き場を失いました。
そこに現れたのが栄養療法で有名なアランR.ゲィビー医師です。
マイヤーズ医師の点滴を現代医学のエビデンスに合わせて処方を再現し2002年にAlternative Medical Review誌に「マイヤーズカクテル」として紹介しました。
「マイヤーズカクテル」とはお酒の名前ではなく、点滴のメニューの名前なんです
このゲイビー先生のマイヤーズカクテルの論文、なんと、院長が翻訳しましたので、機会があればブログで詳しく解説したいなと思っております。
専門的な内容なので、患者さんの役に立つ部分だけでも紹介できたら・・・と思います。
だから「マイヤーズカクテル」は点滴療法の基礎となる標準的な点滴です。
何が入っているかというと、その中身は
ビタミンC
ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B12
カルシウム
硫酸マグネシウム
です。
どれ位の量を入れるのかは施設によって、あるいは症例ごとに変えたりします。
口から飲んだビタミン剤は全てが吸収されませんが、点滴は直接血管に入るので栄養学的効果と薬理学的効果を期待できるというわけです。
例えば、皆さんが飲んでいるリポソーム型ビタミンCだと1包1gですが、マイヤーズカクテル点滴には当院の場合6g入れますので、6倍量のビタミンCが摂れるわけです。
サプリメントで摂れる量とは桁違い。
近年はもっぱら、アメリカでも日本においても、治療のためよりも美容やアンチエイジングで施行されていることが多い点滴ですが、その治療効果は論文を読むと感動ものだそうです。(院長は翻訳したので、すごく強調してました。私はまだ英語の論文、読んでません忙しくて読む時間が無いので、院長の翻訳を読みます・・・
)
ブラピをはじめとするハリウッドスターやビヨンセなどがやっていることで一躍有名になりましたが、そのビフォーアフターが写真で見てもスゴイので、女性の間では既に受けられている人も多いでしょう。
特にビヨンセの変化は有名で、色が白くなったためビヨンセの点滴メニューは「ビヨンセ点滴」とか「白玉点滴」と呼ばれています
中身はマイヤーズカクテル点滴のビタミンCを、普通のビタミンCではなく、高濃度ビタミンCにして、その量も12.5gと多く入っており、私の大好きなグルタチオンが1200mgも配合されています。
色々な点滴メニューがありますが、ベースとなるのはマイヤーズカクテル。
これに色々なモノをプラスしたり、ビタミンとミネラルの量を増やしてアレンジをします。
私自身が一通りやってみて、絶対に外せないと思ったのがグルタチオンとマグネシウムです。
だから診療所の点滴メニューは必ずグルタチオンとマグネシウムが入っています。
しかも少し多めに入れています。
なぜなら日本人はマグネシウムが足りない人が多いからです。
マグネシウムが不足すると片頭痛や疲労感が生じやすくなります。
サプリメントでマグネシウムを摂ろうとしても下痢になってしまうことが多く、大部分、便となって排泄されてしまいますので、口から摂取するのには限度がありますが、点滴だと下痢にもならず直接入ります。
そしてグルタチオン単独点滴で疲労回復効果が絶大だったため、これだけは外せないと思い、全ての点滴メニューに入れました。
こうして私の好みで入れたい栄養素と量を決めてメニューを作りました。
点滴メニューは大まかに2つ。
通常のビタミンCを使ったマイヤーズカクテルと、高濃度ビタミンCを使った点滴です。
今、皆さんが心配されている新型コロナウイルス感染の予防ならマイヤーズカクテル点滴で十分だと言われています。
治療目的なら高濃度ビタミンC点滴が適応となりますが、美容のために高濃度ビタミンC点滴をされる人も多いです。
帯状疱疹などには高濃度ビタミンC点滴と言われていますが、マイヤーズカクテル点滴でも効果はあります。
どちらを選択するのかは患者さんの好みで決めてもらってもいいですし、分からなければ診察の時に相談して下さい。
マイヤーズカクテル点滴は連日やっても全く問題ありません。
どちらも点滴時間は20〜30分。
1回の点滴で2〜3日効果が持続します。
風邪でしんどい
帯状疱疹で免疫が落ちている状態
というのなら毎日点滴されてもいいですし、高濃度ビタミンC点滴を選んでも良いでしょう。
美容目的なら週に1回、2〜3か月。(芸能人はもっと頻度が高いし、ずっと続けていると思いますが・・・)
ちなみに私は今、コロナが怖いので週に2回、マイヤーズカクテル点滴と高濃度ビタミンC点滴を1回ずつやっております。
娘は「点滴をすると元気になる、翌日の肌が違う生理痛がない
」と大騒ぎしており、点滴を受けるために下宿から戻ってきております
息子は副鼻腔炎が悪化してしんどそうにしていたのですが、マイヤーズカクテル点滴を1回やって、その3日後に高濃度ビタミンC点滴12.5gをやったところ完治しました
薬要らずです。
あ、そう言えば、花粉症に効いてます
明らかに点滴をした後は鼻水とくしゃみが無いです
こちらの効果に関する話はマイヤーズカクテルの論文から医学的に解説記事を後日書こうと思います。
まずは点滴療法について簡単に説明しました。
診察室では全部説明が出来ないので記事を繰り返し読んで下さいね
そして点滴は予約が必要です。
火曜午後以外の診察時間内であれば点滴できますので、お電話でお申し込みください。
初回のみ説明して同意書にサインをして頂きます。
点滴のみの受診の場合は再診料も診察代も発生しません。
点滴代のみとなります。
点滴代は
マイヤーズカクテル点滴 1万円(税抜)
高濃度ビタミンC点滴(12.5g) 12500円(税抜)
です。
ご予約はお電話で
06−6941−0919
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬の点滴療法もあるそうです
でも私たち、獣医じゃないから
ラブに点滴できないね
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ