今日の記事は肛門の症例写真を提示しています。
閲覧注意です😓(見たくない方は読まないで下さい)
学会発表や講演で症例写真を使うことを快く承諾して下さった患者さんの写真データを、誰のものか分からないようにファイルに保存し、その中からセレクトして使わせて頂いております。
皮膚症状を伝えるには実際の症例写真を見て頂くしかないと判断し、ブログで掲載することにしました。
私の講演や論文、学会発表等で使用しているものでもあるため、無断転用は禁止します。
ウォシュレットはオシリを洗浄するためのものであって便を出すためのものではありません。
メーカーも本来、そのような目的で開発していないはずです。
ところが様々な誤った使用方法でオシリを傷めている人が多いです。
その中で最も危険なのがウォシュレット浣腸です。
「ウォシュレット浣腸」という言葉は私が患者さんに説明するときに勝手に作った言葉です。
どういうことかと言いますと・・・
ウォシュレットの水圧で肛門を刺激し、排便を促す行為です。
まるでウォシュレットを浣腸代わりに使っているから「ウォシュレット浣腸」と呼んでいます。
排便したけれど、まだ便が残っている感じがするからウォシュレットで洗いながら残った便を出しているケースや、自力でいきんでも出ないから、最初からウォシュレットで洗浄、水圧を強くして刺激しながら排便しているケースなど、使い方も人によって様々です。
中には臀部を両手で持って広げ、肛門にしっかり水が当たるようにし、15分洗浄し続けているケースもありましたが、当然、肛門は悲惨な状態になっていました
悲惨なのは肛門だけではありません。
水が肛門の中や直腸にまで入り、直腸を傷付け、大量出血して受診されたケースも経験しています。
皆さんが思っている以上に肛門の中や、さらにその奥に水は入り込んでいます。
中に入った水は残った便と混じって便汁となり、下着を汚染することがあります。
下着に便が付く
便が漏れる
という訴えで受診された患者さんの中に、ウォシュレット浣腸のケースが半数近くありました。
メーカーも10分以上洗浄し続けることや、刺激排便をすることは想定していなかったでしょう。
どんなに良い商品を作っても、それを使うお客さまが間違った使い方をすると価値が台無しになってしまいます。
最近は注意書きとして書かれているようですが、それでも使っているうちに我流となり、エスカレートしていきます。
患者さんも最初は数秒で終わっていた洗浄時間が、どんどん長くなっていったと言われます。
ついつい
あと少し
と洗い過ぎてしまうようです。
洗い過ぎた肛門周囲の皮膚は傷付き、まるで切れ痔(裂肛)のようになります。
通常の裂肛と違い、肛門の中に出来るのではなく、肛門縁に不規則に多発します。
私はこれを通常の裂肛と分けて「ウォシュレット切れ痔」と呼んでいます。
肛門の外からでも観察できます。
オシリは顔と違って毎日鏡で見ない場所。
だから知らない間に大変なことになっていても気付きにくい。
痛みやヒリヒリ、かゆみやベタベタなど、何か症状が出て初めて異変に気付きます。
そうなる前に洗い方を見直しましょう。
オシリはキレイに洗って清潔に・・・もほどほどに。
こちらに詳しい解説があります
診療所のセラピードッグ「ラブ」
真ん中がラブです
海も山も花も全部キレイでした
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化粧品と発酵素するりの記事は
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