大阪肛門科診療所は自由診療。
診療費が保険診療に比べると高いです。
だから色々な保険の効く肛門科を回ってから最後に来られる患者さんが多い。
そこで患者さんから衝撃的なことを聞きました。
「今まで通っていた肛門科は診察時間が1分もないんです
診察が終わって先生に質問をしようと振り返ったら先生が居ない
だから一度も直接顔を見たことがないんです」
と
病気の説明は
「切れ痔ですね〜。じゃ、薬出しときます。」
と診察をしながら言われただけ。
「切れてることくらい自分でも分かってる。
処方される薬も薬局で買えるボラギノールと大して変わらない。
自分が知りたいのは、
なぜ切れるのか?
一旦治るけど、また切れるのは何故か?
どうしたら切れないように排便出来るのか?
ということ。
『便通に気を付けて下さいね』って言われても、毎日お通じがあって便秘なんてしたことないのに、何をどう気を付ければいいのか分からない
自分では食事や運動など、普段から気を付けているつもりなのに、これ以上、何をどうしろというのか?
それが知りたくて受診したのに、2時間待たされて1分診察。
しかも説明なし。
これなら薬局で薬を買っているのと何も変わらない」
と言われました。
こういう患者さん、本当に多いです。
毎日便が出ているのに切れ痔を繰り返している人は排便に問題があるかもしれません。
出口の便秘を疑ってみて下さい。
私たちは患者さんに説明するときに理解しやすいように「出残り便秘」と呼んでいます。
詳しい解説はコチラ
保険診療の肛門科では一人の医師が1日100人くらい(多い施設だと100人以上)の患者さんを診察するため、一人一人の患者さんに時間をかけることができません。
だから医師は診察だけを迅速に行い、説明は看護師という施設も多いでしょう。
こればかりは医師を責めるわけにいきません。
保険診療という仕組み上、仕方ないと思います。
私たちは自由診療なので一人の患者さんに新患だと30分〜1時間くらいかけて診察や説明を行えます。
それは
自由診療だからこそ出来ること
自由診療にしか出来ないこと
だと思います。
だから先生を責めないで下さいね
本当は、もっと一人一人の患者さんに時間をとって診察したいと思っておられる先生も多いと思います。
そして診察が終わって帰り際に患者さんが言われました。
「ここの診療費、安いですね。
今までかかってた肛門科は保険診療でしたが、窓口で千円くらい支払いました。
私は3割負担なのでクリニックには約3倍の3千円の収入になっているということですよね。
私の診察時間は約3分でした。
3分の診察が3千円ってことは1分1000円です。
だとすると1時間に換算すると6万円になりますよね。
大阪肛門科診療所の今日の私の診察時間は、排便の時間も含めると1時間以上かかってます。
ということは6万円以上の支払いになるはずなのに、実際はその半額です。
だから時間単価で考えると、こちらの方が安いですね」
患者さんの分析に私もスタッフも唖然となりました
診療所の経営を心配してくれる複数の友人医師から
「保険診療にしたら?
患者さん、い〜っぱい来るで。
保険診療は安泰やのに。」
と何度も言われましたが、3分診察は出来ないなぁと思ったのと、今まで自費で高い診療費を払ってでも受診してくれた多くの患者さんたちを裏切ることになるので、保険診療は考えられないですねぇ・・・
私たちの診察は説明がキモなので、初めて受診された患者さんには最低30分はかかります。
そして痔の根本治療は手術でも注射でも薬でもなく、痔の原因となった排便を治すことだと考えているので、治療は患者さんの生活の中にあります。
そこを理解してもらって、患者さんが実際に行動に移してくれないと治療は成り立たない。
保険診療では到底できないなぁ
切れ痔(裂肛)についてのまとめ記事はコチラ
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