治っているかどうか、ちゃんと診察してもらって下さいね | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

先日、関東地方から来られた患者さん。

 

痛みと出血があり地元の肛門科を受診したところ、切れ痔(裂肛)と診断され飲み薬と注入軟膏を処方されました。

 

次の受診は2週間後。

 

薬を使って2週間経たないうちに痛みと出血は無くなりました。

 

自分では「もう治ってるから受診しなくてもいいかな〜」と思ったそうですが、指示通り2週間後に受診。

 

ところが・・・

 

肛門の診察はなし。

 

「肛門が狭いから手術が必要」と言われ呆然。

 

えっ?!

切れ痔は治ってるんじゃないの?!

それも診察で確かめてくれないの?

 

で、何も症状が無いのに

困ったこともないのに手術?!

 

と疑問を感じ、セカンドオピニオンで私の外来に来られました。

 

診察したところ

 

切れ痔(裂肛)は治っていました。

そして肛門も狭くない。

 

手術が必要どころか

何も異常が無い肛門でした。

 

患者さんは安堵して帰られましたが、こういうケース、本当に多いです。

 

肛門科は肛門の診察をする所です。

 

肛門の診察をせずに痔の診断は出来ませんし、治ったかどうかも中を見ないと分かりません。

 

だからちゃんと診察してもらって下さいね。

 

手術と言われてもその場でスグに決めない。

 

痔は良性疾患。

 

今すぐ直ちに手術をしなければ命に関わる病気ではありません。

 

一旦家に帰って冷静な頭で考え

ご家族や周りの人に相談し

セカンドオピニオンで別の肛門科を受診してから決めたって手遅れになりません。

 

 

その際は是非、肛門を専門にしている先生を選んで下さいね。

 

このサイトに探し方を書いています下差し

 

日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

犬のようちえんでトレーニング♪

とても得意気な顔ですしっぽフリフリ

 

 

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