今日のブログも院長のブログをリブログします。
昨日のブログで「他院でジオン注射をしたけれど切れ痔が治らない」という相談メールに対するお返事を紹介しました。
ブログでお返事をしたところ、さらにまた質問が来て、それに答えました。
ジオン注射を受けられてから1年くらいボラザG軟膏やボラギノール等の軟膏を使用されているようですが、使っている間は症状がマシで、止めると腫れたり切れたりするそうです。
そこで
オススメの軟膏はないのですか?
というご相談
まずは院長の答えを読んで下さい
後ほど私からもコメントをしたいと思います。
私がまず驚いたのは、ジオン注射をして痔の治療をしたのに、治療が終わらず、その後1年もずっと痔疾薬を使い続けておられることです。
もちろんジオン注射は内痔核治療法ですから切れ痔は治りません。
それは仕方がないのですが、どんな種類の痔疾薬であれ、1年間に渡って長期に処方したことは今まで一度もありません。
通常の切れ痔(裂肛)であれば注入軟膏すら処方せずに、ただのワセリンとミツロウで作った診療所特製軟膏Sザルベだけで治ることが多いです。
私は滅多に切れ痔に対して一般的な痔疾薬を出しません。
薬を使わなくても便通を治すだけで切れ痔(裂肛)が治ってしまうからです。
もちろん大きな見張りイボや肛門ポリープを伴った慢性の裂肛や、肛門狭窄になっている場合は治療に時間がかかることがありますが、普通の裂肛であれば大体2週間くらいで完治して治療が終了します。
だからオススメの軟膏があるのではなく、便通の治療をお勧めしたい。
そもそも切れ痔の原因となった便通を治さなければ、どんな軟膏を使っても切れ痔は治りませんし、治ってもまた繰り返します。
便まみれの肛門に、どんな軟膏を入れても効きません
逆に、ちゃんと便を出して肛門の中を空っぽにしたら、軟膏なんて使わなくても、ワセリンなどで保護するだけで傷は治ってしまいます。
というわけで、うちの診療所で注入軟膏を処方する機会は少ないです。
切れ痔(裂肛)についてのまとめ記事はコチラ
また、どちらの施設におかかりなのか分かりませんが、肛門を専門にしている医師を探してセカンドオピニオン受診されることもオススメしたいですね。
このサイトに探し方を書いています
この相談者の方が、ちゃんと専門医にかかって完治することを願います。
そして手術や注射療法ありきの肛門医療が変わることを切に願っています
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