私の外来では基本的に排便の管理がうまくいけば2回目の受診で治療が終了することが多いです。
特に痔が治ってしまった場合は通院の必要がなくなります。
痔は治っても出口の便秘は治ってないケースが多いため、「年に1回お尻健診で来て下さいね!」と声をかけてお別れすることが通例。
そう言うとほとんどの患者さんが大喜びされます。
だって今までずーっと肛門科通いしてた人が多いですもんね
「何年もずーっと通ってきたのに、たった2回で終わり本当に来なくてもいいんですか
」
と聞かれることもしばしば。
「おしり治ってるのに何しに肛門科に来るの?ふつー、病院って調子が悪い時にかかるところやんね?」
と言うと
「そりゃそうだ!今までは治らなかったからずーっと何年も通ってたんだ こんなにあっけなく治療が終わるなんて・・・。実感がないですね。」
と。
うん。
確かにそうですよね。
ずーっと今まで2〜3週間に1回肛門科に通ってたのが、いきなりそれがなくなると心配や不安もあるようです。
でもほとんど人が排便の管理を自分で出来るため、お尻の調子も崩さず年に1回だけ「お尻健診」に来られています。
治療のための通院ではなく
予防と検診のための通院です。
うちに通院されている患者さんのほとんどが年に1回のお尻健診の人ばっかりになってきました
お別れするときも
「じゃ、来年、元気でお会いしましょうね」
が合い言葉のようになっています。
「おだいじに」よりも「元気でねさようなら〜
」と言うことが増えてきました。
ところが・・・
先日来られた高齢の患者さんが
「1年間、来ちゃダメなんですか」
と驚いてすごーく悲しそうな、今にも泣き出しそうな顔になったんです
「えっ?!そういう意味じゃなくて・・・ ほら、うち、保険効かないし診察料高いし、別にお尻悪くないのに定期的に通う必要ないでしょ? 患者さんの経済的負担も考えて年に1回の通院ペースにしてるんですよ
1年以上あくと初診料かかりますし・・・
それも考慮して年に1回お尻健診なんです。それだったらずーっと再診料でいけるので・・・」
と事情を説明したのですが、1年はあきすぎなので、もう少し間隔を短くしたいと言われたため3か月に1回来て頂くことになりました
そうなんです。
通院のペースも、患者さんが、自由に、好きに決めて下さっていいんです
1年間、来ちゃダメっていう意味ではありませんので、そこのところ誤解しないで下さいね〜。
施設によって違うと思うのですが、痔を治すためにどれくらい通院が必要なのか?目安にして下さい↓↓
診療所のセラピードッグ「ラブ」
手術室で仕事をするラブ
手術中はラブを触り放題です
クリックお願いします