私の外来に来られる患者さんの中には、パニック障害やうつ病、不安神経症や自己臭恐怖症、過敏性腸症候群など心の病を抱えた人も結構おられます。
うちの診療所は肛門科専門ですので当然、痔を治すために来られています。
心の病については、ちゃんと心療内科や精神科、メンタルクリニックなどに通院して治療をされている方も多く、抗うつ剤や精神安定剤などを内服されているケースも多いです。
薬の副作用で便秘になることもありますし、便秘のせいで憂うつになることもあります。
ニワトリが先か卵が先か・・・という話になりますが、私は便秘と気うつは密接な関わりがあると思っています。
なぜなら便秘を治したらうつ症状が良くなった、薬が必要無くなったという経験をたくさんしているからです。
便秘は便が滞った状態ですが、滞るのは便だけじゃなくて、気の流れも悪くなるため、感情も溜まります。
出口に便があるとお腹も張りますし、ガスも出るし、出てくるオナラはくさいし、腸の動きも悪くなって便の渋滞を引き起こすことだってあります。
出口だけの問題ではすまなくなります。
診察で便が溜まっている患者さんには出してから帰って頂くのですが、それだけで「気持ちまでスッキリしました!」と言われることも多いです。
「便と一緒にイヤな感情も流しました!
」
と言われた患者さんもいますよ
「あんなに溜まってたら気分も悪くなりますよね」
って自分が出した便を見て、残便の多さにビックリされることも
おなかが張る
ガスが溜まる
ガスが良く出る
ガスが勝手に出てしまう
ニオイが気になる
そんな症状で悩み、そのせいで人付き合いを避けるようになり、引きこもるようになってしまった・・・という患者さんも多いです。
お腹(腸)の問題だ
と思って、乳酸菌など色々なサプリメントを摂取したり、消化器内科を受診して薬をもらったり、ちゃんと治療してるのに一向に良くならない
薬を飲んで毎日お通じもあるのに
どうして症状が無くならないのか?
疑問に思い悩み、ネットで検索して調べ、私のブログに辿り着いて
もしかして
出口に問題があるのかもしれない
と思って受診される遠方の患者さんも多いです。
痔は無いし
肛門のことで困ったこともないけど
出口の便のせいで
おなかの症状が引き起こされていた・・・
ということも結構あります。
ある意味、病気じゃないけど悩みは深刻。
そんな典型的な実例がコチラです↓
うつ病やパニック障害など心の病で悩んでいる人に便秘治療をお勧めしたいですね
毎日出てても残ってたら便秘。
出残り便によって引き起こされるのは痔に限ったことではありません。
このブログでは「かくれ便秘」や「直腸性便秘」として記載してきましたが、「出残り便秘」という名前をつけて患者さんに説明しています。
詳しくはコチラ↓
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬もうつ病になることがあるそうです
ラブの心のケアもしてあげないと
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