お問い合わせフォームを設けています。
これは無料相談ではなく
海外から受診される患者さんのために
設けました。
メールで症状をお聞きしても
診察してみないと分からないため
お返事が出来ません。
だから現在はお返事を書かないようにしています。
でも
ブログを読んだ上で
質問されているのであれば
ブログに知りたい情報が載ってない
ということですから
頂いた質問の答えを
ブログの記事にすることにしました。
院長も同じように
この質問についてブログで記事にしています。
私と院長で
ちょっと切り口が違うと思うので
あえて私も記事にすることにしました
頂いたご相談は次のようなものでした。
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４、５年前から重度の便秘で苦しんでいます。
下剤を服用しないと便が出ない状態です。
お医者さんに行ったところ、
肛門が狭くなっているのが原因だから
肛門を広げる手術をしたら治る
と言われ悩んでおります。
手術以外に便秘解消の方法があるのでしょうか？
あるのであれば、
一度、診察をお願いしたいと思っております。
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まず第一に
肛門が狭いかどうかは
診察してみないと分かりません。
他の施設で
「肛門が狭い」と診断された患者さんを
たくさん診ていますが
本当に狭くて手術が必要だったケースは
ほとんどないです。
じゃあ、本当に狭かったとして
肛門の穴を広げたら
便秘が直るのか？
それは違いますよ。
肛門を広げても便秘は直りません。
便が出しやすくなる
ということは
あるかもしれません。
でも
便秘は直らないです。
肛門を広げる手術は
「便秘を直す手術」ではありません。
肛門を広げたって
下剤が要らなくならないと思います。
やっぱり下剤は以前と同じように必要だと思うんです。
だってね
下剤はおなか（大腸）には聞きますが
肛門には効きません。
意味分かります？
これから作られる便には効きますが
既に出来上がって肛門の所に来ている便とか
出し残した出残り便には効きませんよ。
下剤は
便の「製造」と「運搬」に効きます。
便の「排出」には効きません。
便の「排出」がうまく出来てないから
肛門が悪くなったんです。
だから
悪くなった肛門を手術しても
肛門を悪くした原因である
「便通」や「排泄」を直さなければ
何度でも痔を繰り返します。
痔は「結果」です。
「結果」だけ手術で取り除いても
「原因」が変わらなければ
また同じ「結果」が生まれます。
何がいけなかったのか？
どこでつまずいているのか？
それは
診察してみないと分からないです。
肛門に便が残ったり溜まったりしているかどうかも
診察してみないと分からないです。
どこに便が滞っているのかで
治療が違いますから。
おなかに滞っているのであれば
下剤が効きますし
肛門や直腸に滞っているのであれば
下剤は効きません。
便秘のタイプによって
一人一人治療が違います。
何をどのように使うのかは
診察した上で
お一人お一人の患者さんに
アドバイスしています。
だって
患者さんによって
使う物やタイミングが違うから・・・。
手術は便秘解消の方法ではありません。
手術しても便秘は直らないです。
そもそも
肛門が狭くなった原因を
ちゃんと突き止めて
そこを根本的に治さなければ
手術を受けても
何も解決しないと思います。
これが私の意見です。
いかがでしょうか？
分かっていただけたかな？
診療所のセラピードッグ「ラブ」
キレイに咲いていた桜も
あっという間に
散ってしまいましたね
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