肛門に全く異常がない
というケースが時々あります。
痔でもないし
洗い過ぎでもないし
あるいは
洗い過ぎで
皮膚がボロボロだったけど
洗うのをやめてもらったら
見違えるほど皮膚がキレイになって
もう何も悪いところが
無くなってしまった状態なのに
オシリの痛みだけは変わらずある
ということがあります。
診察をしても
何も異常が見つかりません。
かくれ便秘だって
ちゃんと坐薬で直ってるし
便通のコントロールも完璧です。
だけど
肛門が痛い・・・

そのような患者さんに
共通して見られることは
診察の時に
異様に力が入っていて
オシリの穴がよく見えない
ということがあります。
診察をする前から
もう
カラダが
オシリが
ガチガチで
臀部がプルプルと震えていたり

全く肛門が見えない
ということもあります。
力を抜くよう
声かけをしたり
ラブに頑張ってもらったり

呼吸法を使ったり
色々とするのですが
それでも力は抜けません。
どうやって力を抜いたらいいのか分からない・・・
と患者さんが言われることもしばしば・・・。
そうよね・・・
力を入れることは簡単に出来ますが
力を抜くことは難しいですよね。
お話しをすると
ココロの過緊張があります。
すごく頑張って生きてるんです。
仕事がハードだったり
長時間勤務でほとんど睡眠が取れてなかったり
食生活も不規則だったり
患者さんの生活をチェックすると
これじゃあ
ずっと
交感神経に
スイッチが入りっぱなしだなぁ・・・
と思うような状況・・・。
そして
もっと頑張らなきゃ!
こんなことくらいでしんどいって言っちゃダメ!

って
自分で自分のオシリを引っぱたいているんです

オシリが悪いわけじゃないんです。
切れてないし
皮膚もあれてないし
痔もないし
本当に
な~んにもない。
痛みの原因となるような病気は
何もありません。
オシリが痛いんじゃなくて
ココロが痛いんです。
オシリの痛みはココロの叫び。
だから
どんな薬を使っても効きません。
ココロの問題
精神的なこと
に対して
ココロにアプローチするのは難しいです。
私は精神科医でもカウンセラーでもないので
コトバで患者さんを治療することは出来ません。
ただただ
話を聴くことしか出来ません。
励ましてあげることしか出来ませんが
その励まし方だって
これでいいのか
本当に伝わってるのか
患者さんのココロが楽になってるのか
分かりません。
うまい言葉も言えないし
そんなに器用じゃないし
私、声デカイし
私の話、押しつけがましいし

患者さんの役に立ってるのかも
正直、分からないです。
だけど
気持ちだけは伝えようと努力しています。
あなたのこと心配してますよ
あなたのこと大切に思っていますよ
そんな気持ちを
感情を
伝えようと思っています。
オシリの痛みは頑張ってる証拠。
痛みはつらいですが
頑張ったカラダを
褒めてあげて下さい。
頑張ってる自分に「×印」を付けるんじゃなくて
認めて褒めてあげて欲しいです。
そうすれば
オシリの痛みも
受け止めることが出来るんじゃないかな・・・
受け止めることが出来たら
いつしか
その痛みも
消えるんじゃないかな・・・
そうなれば嬉しいな。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
ラブは患者さんを
癒していると思います
その存在だけで
癒し効果があるなんて
ラブってスゴイです
「ラブ先生」と言われる
患者さんもいるんですよ

左側がラブです

ラブは患者さんを
癒していると思います

その存在だけで
癒し効果があるなんて
ラブってスゴイです

「ラブ先生」と言われる
患者さんもいるんですよ
