とっても行きにくい肛門科を受診したのに
こんなことくらいでどうして肛門科に来たの?

って先生に言われたら
ショックですよね・・・
勇気を出して愛の告白をした相手からふられた時の気分より最悪

と言った患者さんもいましたが
なんとも言えない気持ちになるそうです。
何も悪いことしてないのに
何で来たんだ!

って先生に怒られて
すみません、すみません・・・

と何度も謝って
逃げ去るように帰った・・・

という患者さんもいます。
こんなことくらいじゃ受診したらダメなんだ

これくらいのことは我慢しなきゃいけないんだ

と一人で悶々と悩み続けている患者さんも多いのでしょうか・・・。
そう思うと私もいたたまれない気持ちになります

一度、そんな風に言われた患者さんは
二度と肛門科には行くもんか!
と、症状をさらに悪化させてしまいます。
このようなケースで多いのが
肛門そう痒症と切れ痔(裂肛)です。
かゆみくらいで・・・

とか
かゆみくらい我慢しなさい!
とか
ちょっと切れたくらいで・・・

とか
切れてるだけだから、もっとひどくなってから受診して下さい
などなど
患者さんにとったら
心が折れてしまう言葉で
次の受診を大幅に遅らせてしまうことになります。
また切れ痔(裂肛)の場合
ずーっと切れた状態が続いている人は
診察した時に傷が確認できるのですが
切れては治り・・・を繰り返している人は
傷が治っている時期に受診すると
傷もないし何にもないのに、どうして受診したの?

と先生から言われてしまうんです

よくメールで
今は切れてないんですけど受診してもいいですか?
という問い合わせをいただきます。
本当は「症状がある時期」に受診して頂くのが一番いいです。
だってそうでしょ?
何も困ってないのに肛門科へ行く必要ないじゃないですか

でもね・・・
診察の予約を取った時には切れて痛かったけど
受診当日には治っちゃった・・・

というケースも多いと思います。
それはそれで受診してもらったらいいんです。
だってね
切れ痔(裂肛)が治っても便秘は直ってませんから

このブログで何度も書いてますが
痔になった原因である便通を直さなければ何度でも痔を繰り返します。
だから
切れ痔(裂肛)が治ってる時期でも
便秘の診断と治療は出来ますから受診するメリットは十分あります

それにね・・・
痛みと出血が無くなったから切れ痔(裂肛)が治ってると思い込んでいる患者さんを診察すると、
まだぜ~んぜん傷が治ってない

ということも多いです

だから思い込まずに
いつでも受診して下さい

うちの診療所は
痔になってから受診するのではなく
痔が悪化してから受診するのではなく
痔にならないために
痔が悪化しないように
気軽に受診して通院出来る肛門科でありたいです

診療所のセラピードッグ「ラブ」
どれがラブか分かりますか?
一番右端ですよ~

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