生かされている | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

息子と

いい卒業式だったね

と話をしていたのですが

息子も心に残った話や言葉があったようで

それが今日のタイトル

「生かされている」です。

これは確か、校長先生の恩師である95歳の長老のお言葉だったと思います。

それだけに深く重く心に響きました。

誰しも生きてきた中で

「見えない力」

感じたことがあると思います。

宗教とか

神様を信じるかとか

そういうことと関係なく

何か大きな力を感じたことがあると思います。

私はそのような目に見えない大きな力に導かれ今、こうして大阪肛門科診療所で肛門科医として働いているように感じます。

だってね

私が医学部に入って医者になったことも奇跡としか言いようがないし

もともと精神科医になりたいと思って医学部を志したのに

今、全然違う仕事に就いてますえへへ…

主人と結婚しなければ

そして

先代の院長が急に倒れて人手不足にならなければ

私は大阪肛門科診療所に入ることはなかったでしょう。

すべて自分の意思と関係なく

自分以外の不可抗力で

今の状況がある


って思っていました。

でもよくよく考えてみるとね

すべて自分が選んだことなんです。

主人を選んで結婚したのも私。

病院が人手不足に陥っている時に皮膚科を休んで手伝うと言ったのも私。

病院が潤沢に回るようになってから抜けずに肛門科医として生きることを選んだのも私。

そう。

すべて「私が」選んで決めたことなんです。

運命に翻弄されてきたように感じていましたが

実は自分が選んでいたんですねえへへ…

だから人のせいにしたり後悔したりすることがなくなりました。

「運命」という文字は

「運ばれる命」と書きますが

文字通り、私は

運ばれてここに来て

その場所で使命を果たしている


と考えるようになりました。

それからは

自分に求められていることは何か?

ここでの私の使命は?


ということを考えて生きるようになりました。

自分の意思で「生きている」のですが

目に見えない大きな力で「生かされている」ことを感じながら大切に生きていきたいと思います。

息子にもそうあって欲しいと願います。


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診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブも私たちの所に運ばれてきて
使命を果たしてくれていますいぬ