あまりの痛みで
あるいは肛門が狭くて
指も入れられない

というケースがたまにあります。
そのような場合は診察自体が拷問のようになっちゃうので無理しません

麻酔をして診察することもあります。
そのようなケースは手術適応であることが多く
手術の時に麻酔をして初めて分かることもたくさんあります。
こんなに狭かったのね・・・
これじゃあ便が出せないよ
とか
こんなに大きな肛門ポリープが奥にあったのか!
とか
見るからに痛そうな深い傷がある
などなど、
手術の時になって初めて発見できることもあるわけです。
診察出来ない
ということは
便を出すのも悶絶状態

ということでもあるので早く手術をしてしまった方が楽なことが多いです。
実際、手術後に
久しぶりに普通に便が出せました

とか
いつもは2時間くらい悶絶してるんですけど、普通の排便ってこうだったよなーって思い出しました

なんて言ってる人もいます

いくら局所麻酔をして診察しても
手術の時ほどは見えないので
手術してみて初めて分かることもたくさんあるわけです。
診断と治療を兼ねた手術ですね。
肛門狭窄症の患者さんに多いですが
ひどい裂肛(切れ痔)や痔瘻の人もおられます。
術前に大変な状況だった人ほど
手術後は「楽です~」

手術によって排便が変わり
排便が変わると人生まで変わります

いやいや
大げさじゃなくて

だって
トイレに1時間くらいかかって
出したあとも半日くらい痛みで動けない人もいますから

排泄が苦痛になったら要注意です。
本当はそうなる前に肛門科を受診して欲しいのですが
やはり敷居が高いのか
ひどくなってからでないと受診されません。
症状が軽いうちに肛門科を受診すれば
便通を直すだけで痔が治ってしまうことが多いです。
ここで勘違いしないで下さいね。
このブログで何度も言ってますが
薬で治るんじゃないですよ。

痔になった原因である便通を直すんです。
薬だけなら薬局でも買えます。
秘薬があるわけでもなく
不思議な薬があるわけでもありません。
痔の薬なんて、どれを使っても大体同じです

大切なのは痔になった原因である便通を直すことです。
便通を直さずに薬だけ使っても
症状をごまかしているだけで
また痔を繰り返します。
だから
痔の根本治療は薬でも注射療法でも手術でもなく
痔になった原因である便通を直すことなんです。
手術になる前に
ちゃんと排泄を見直して下さいね!
診療所のセラピードッグ「ラブ」
気持ちよさそうに眠っています
でも犬の眠りは浅いので
すぐに飛び起きます
寝起きはいいです
気持ちよさそうに眠っています

でも犬の眠りは浅いので
すぐに飛び起きます

寝起きはいいです
