「おだいじに」に「ありがとう」の気持ちを込めて | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

私たちの仕事ってスッゴク不思議な形態です。

だってね

普通、お店に入って買い物をしたり

食事をしたりして

お店を出る時に、お店の人はお客さんに向かって

「ありがとうございました」

って言うでしょう?

でもね

医療機関ではお客さん(=患者さん)が

「ありがとうございました」

ってお礼を言ってくれるんです。


ちゃんと料金を払ってるのに・・・です^_^;

なんてありがたい仕事なんだろうって思いました。

しかも、うちの診療所は自由診療。

保険が効きません。

だから患者さんが来て下さるのは当たり前じゃないんです。

わざわざ高いお金を払って受診されるんです。

金額に見合ったものをちゃんと提供しなければなりません。

そして

星の数ほどある保険診療の肛門科と何が違うのか

私たちにしか出来ない仕事は何なのか

自由診療だからこそ提供できるものは何なのか


いつも悩みながら、自問自答しながらやってきました。

そして価値を感じてくださる人だけが来られているわけです。

ありがたいなあ・・・
嬉しいなあ・・・

といつも感謝の気持ちでいっぱいです。

でも、患者さんが帰られる時に私やスタッフが

「ありがとうございました」

って言ったら変でしょう?^_^;

かなりどん引きされると思うんですよね^_^;

だから「おだいじに」の言葉に「ありがとう」の気持ちを込めるようにしています。

来て下さってありがとう
あなたのことを大切に思っていますよ
あなたのことを心から心配していますよ


という気持ちで「おだいじに」という言葉を使っています。

心が伝わっていれば嬉しいな・・・って思います(*^_^*)

日本人は「不言実行」や「巧言令色鮮し仁」など、

言わないことを美徳とする慣習がありますが、

私は言わなければ伝わらないと思っています。

身近な家族でも言葉にして伝えなければ誤解が生じることもあるのですから、

赤の他人ならなおのことです。

だから照れくさがらずに患者さんにもスタッフにも伝えるようにしています(*^_^*)

伝わっていれば嬉しいです(*^_^*)

伝わってなければ私の伝え方が悪いんだと思います^_^;

おかげさまでたくさんの患者さんたちに支えられて今の診療所があると思っています。

少しでもお役に立てたら

誰かを救えたら嬉しいです。


いつも「おだいじに」の言葉に「ありがとう」の気持ちを込めて

患者さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。



blog268

診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブにも気持ちを伝えるようにしています
人間の言葉を感情で理解していると思います
人間と違う動物だからこそ
伝わっているような気がします