あるいは
患者さんを増やすことを
医療業界のマーケティング用語で「増患」と言います。
医療専門の経営コンサルタントなどがよく
「これで貴院の増患対策もバッチリ!」
とか
「こうすれば増患できます!」
とか、色々と宣伝文句に使っています。
「集患」も良く使われてますね。
これは文字通り
患者さんを集めること
を指します。
でもね
思うんです。
患者さんが増えるコトって社会にとって本当にいいコトなの?
むしろ「患者さんが減る=病気が減る」方が社会にはいいんじゃないのって^_^;
特に肛門科では
「増患」じゃなくて「造患」じゃないの?!
って思うことがしばしばあります(-_-;)
だって、うちの診療所には
痔なんてないキレイなオシリの人が
他の肛門科で「手術!」とか「注射!」って言われて
セカンドオピニオンでたくさん来られてるんです(;。;)
イボ痔なんてありませんよ
狭くないので手術要りませんよ
出血は便秘のせいですから便秘を直したら治りますよ
と言うと皆さん、ホッとされて笑顔になります。
時々、患者さんが
なんにも悪くないオシリなのに
どうして前の先生は手術だって言ったんだろう・・・
それを考えると怖くなりました
って言われます。
そう。
悪くないんです。
痔じゃないんです。
本当に何もないキレイな肛門の人も大勢います。
そんな人を「痔」と診断して「手術」をすることは
結果的に「増患」になるのでしょうが、
それは「造患」です。
患者さんを造ってるんです。
病気じゃない人を病人にしてるんです・・・。
マーケティング的には
経営的には
「造患」して「増患」する方が成功なのでしょう。
でもそれは「無駄な医療」ではなく「必要のない医療」です。
ましてや患者さんが嫌がっているのに手術を勧めることは医師として倫理観に欠ける行為だと思います。
肛門の穴は自分で見えません。
だから医者から「ひどい痔があるから手術しないといけない」って言われたら
誰でも不安になりますよね(;。;)
見えない所でどれだけ誠実に仕事が出来るかは人間として大切だと思います。
今の世の中、
流行っているクリニックや肛門科が
増患ではなく造患を行ってないことを祈るのみです(-_-;)
診療所のセラピードッグ「ラブ」
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