私の外来を受診する人もそうです。
なぜ痔になったのか、なぜオシリの調子が悪くなったのか、考えたことありますか?
今、オシリに起こっていることは偶然に、自然に、何の原因もなく引き起こされているわけではありません。
必ず何か原因があります。
それは痔だけでなく、あらゆる病気も同じだと思うんですよね。
体に起こっていることは、あなたが作り出した結果なんです。
だけど病気を体のせいにする人がいます。
痔になったのはオシリが悪いせいだって思ってるんです^_^;
意味分かりますか?
オシリを悪くしたのは自分自身なのに、オシリが勝手に悪くなっていって、そのせいで自分が迷惑してるって思ってるんですよ^_^;
自分の体に起きていることなのに、まるで他人事なんです^_^;
だから私は患者さんに言うんです。
「あなた加害者、オシリ被害者ですよ」
は?ってなる人も多いです。
でもね。
こんなオシリにしたのは他でもない、あなた自身。
だからオシリに謝ってほしいくらいなんですよ^_^;
今まで痛めつけてごめんね・・・って^_^;
そう。
今のオシリは排泄習慣の結果なんです。
何かが間違っていた、オシリに負担をかける習慣を持っていた・・・ってことなんです。
それはお一人お一人色々あります。
事細かに生活のことや排便のことを尋ねて、やっと分かることも多いです。
そこを直さなければ薬を使っても、手術をしても、何度でも痔を繰り返すんです。
だから本当の根本治療は薬でも手術でもなく、オシリに負担をかけている習慣を直すことなんです。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ドッグランが出来るカフェで
お友だちになったラブラドールのワンコと♥
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この「体に起きていること」を「頭で理解する」過程を私は大切にしています。
ただ単に病名を告げて薬を出す、あるいは手術をする・・・
それだけでも医療は成り立ちますし、その方が診察も楽ちんです。
でも、ここを抜きにして本当の完治はありえないと思うようになりました。
病気を治すだけでなく、病気を作らないこと、つまり予防も大切だと考えるようになりました。
今では予防の方が大切だと思っています。
つまり手術よりも便通を直すことの方が大切だと感じるようになってきたわけです。
そして便通を直したら手術が必要なくらいひどい症状だった患者さんがどんどん良くなっていきました。
手術しなくても症状が良くなるので、手術はどんどん減っていきました。
病院経営を考えたら、便秘の治療よりも手術治療のほうが売り上げが断然いいです。
「切らずに治す」よりも「切って治す」ほうが正直、儲かります。
でも、それって本当に患者さんのためになっているのか?って考えたら、医療の矛盾に行き当たりました。
「医療は算術ではなく仁術」
という師匠の言葉通り、患者さんのために医療をやろうと思いました。
中には「頭で理解できない」患者さんもおられます。
被害者意識が消えない患者さんもおられます。
でも、ちゃんと頭で理解できるまで手術は引き受けません。
なぜなら、この作業を抜きにして本当の治療はあり得ないからです。
治療は「お医者さんがしてくれるもの」ではなく「自分が治すもの」なんです。
私たちは悪くなった部分を切るだけなんです。
そのあとの傷の治りは患者さん自身の自己治癒能力によるところが大きいです。
治療を人任せにするような場合は、うまくいきません。
ちゃんと排泄もしていかなければならないですし、本気で治す気がなければしんどくなります。
だから、体に起きていることを頭で理解できて、準備が整った人だけ手術しています。
それが患者さんにとっても、私たちにとっても幸せな結果につながるからです。
あなたは痔になった原因が分かりますか?
痔になったことをオシリのせいにしてませんか?
オシリに起こっていることは他でもない、あなた自身が作り出したものですよ。
ちゃんと頭で理解してから治療して下さいね。