しかも、何科を受診したら良いのか分からず、産婦人科や皮膚科、泌尿器科など、色々な診療科を回ってから私の外来に来られる方も多いです。
もちろん色々な肛門科を回って、色々な治療をされてから来られる方も多いです。
そこで、オシリのかゆみに対して内痔核の治療をされているケースがすごく多いんです(;。;)
意味分かりますか?
患者さんはオシリのかゆみで困っているのに、内痔核の治療をしてるんです。
しかも内痔核の症状は全くありません。
痔核を自覚したこともなければ(シャレじゃないですよ^_^;)、別に困っていることもないんです。
だけど「肛門の奥に小さな痔核があります」と言われてジオン注射をすすめられてるんです。
「かゆみの原因は奥にある内痔核」と説明を受けている患者さんもおられましたが、
何の説明もなく、ただ「じゃあ注射で治しましょう」と言われ、言われるがままにその場で受けてしまった人も多かったです。
当然、「かゆみがなくなる!」と期待して治療を受けられてます。
だって、なんで勇気を振り絞って肛門科を受診したのかっていうと、耐えがたいかゆみから開放されたいと思ったからですよね?
治すために医者にかかってるわけですから^_^;
だけど・・・
かゆみはちっともおさまらない!
それどころか注射の後の痛みで排便がつらい(;。;)
何のために治療を受けたのか分からない・・・
と途方に暮れている人も多いです(;。;)
診療所のセラピードッグ「ラブ」
セラピードッグは人間になつくことが必要ですが、
他の犬とも仲良く出来なければなりません。
ラブは人も犬もどっちも大好きです♥
セラピードッグは人間になつくことが必要ですが、
他の犬とも仲良く出来なければなりません。
ラブは人も犬もどっちも大好きです♥
以前のブログでも書きましたが、ジオン注射は内痔核治療法です。
かゆみの治療法ではありません。
だから注射療法を受けてもかゆみは治りません。
もちろん、ひどい脱肛で、内痔核が飛び出して、粘液でベタベタしてかゆいというケースには痔核の治療をしたらかゆみもなくなるでしょう。
ですが、脱肛どころか、全く自覚症状のない内痔核です。
通常、かゆみの原因になるとは考えにくいです。
実際、私の外来に来られたケースは内痔核ではなく「肛門そう痒症」でした。
肛門そう痒症はジオン注射では治りません。
だから
ご自分の病気が何なのか
手術によって治せるものは何なのか
手術によって得られるメリットはあるのか
ちゃんと知った上で治療を受けて下さいね。
あなたはかゆみを治そうと思って注射療法を受けてませんか?
そのかゆみ、本当に内痔核のせいで起こってますか?
肛門そう痒症であれば、注射療法を受けても治りませんよ。