と言ってセカンドオピニオンで来院される患者さんも多いです。
でも、私が診察すると楽に指も入るし、全然狭くない・・・
と感じることが大半です。
「手術は必要ないですね」と説明すると、不安そうな患者さんの表情が豹変して、安堵と喜びの表情に変わります。
どうして医者によってこんなに診断が違うんでしょう?
こういったことは肛門科ではよくあります。
特に肛門の穴の大きさって器具で測ったり、何センチが正常っていう明確な基準がないんですよね。
それに診察に使う人差し指の太さって人によって違いますよね?
特に男性医師と女性医師とでは大きく違います。
男性医師である院長と私の指を比べてみました。
私の人差し指は院長の小指と同じくらいでした^_^;
つまり院長の人差し指は私の人差し指より、かなり太いわけです^_^;
私の親指と院長の人差し指が同じくらいでした^_^;
私の指が楽々入る肛門でも、院長の指だとちょっと入りにくい・・・
ということだってあるわけです。
だから指を入れた感覚で狭いかどうかは判断しにくいですね。
それに切れ痔(裂肛)があると痛いので、患者さんはオシリを締めてます^_^;
痛みがなくても緊張で肛門に力が入ってますから、オシリの穴がギューッと締まってることも多いです^_^;
そこでリラックスしてもらって力を抜いてもらうとオシリがゆるみます。
全然、狭くないわけです^_^;
指の太さは個人差がありますが、診察器具である肛門鏡は客観的に広さを評価する基準になります。
これが入ってちゃんと診察できれば手術するほど狭くないと判断できます。
本当に狭い人は私の指も入りませんし、肛門鏡なんて全く入りません。
力を入れてるとか、抜いてるとかそういう問題ではなく、本当に狭い人もいます。
そのようなケースでは「便が出しにくい」とか、「下痢便しか出せない」とか、「下痢便を出してるのに肛門が切れているのか痛い」と言った症状があります。
要するに患者さんが排便に苦痛を感じているわけです。
排便に支障を来すくらい狭いのであれば手術をしてオシリを広げてあげると楽になります(*^_^*)
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犬の下痢止めにはチーズ、フライドチキンの骨、レバー等を与えます。
高級なオススメの下痢止めおやつです。
(日本アニマルセラピー協会)
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じゃあ、肛門が狭くて手術を考える場合、何を基準にすればいいの?
先生によって言うことが違うから混乱してしまう・・・
患者さんも困ってしまいますよね^_^;
でも、これも今までブログに書いてきたのと同じです。
自分がつらいかどうか
それが手術をする基準です。
たとえ肛門が人よりも狭くても、何も症状がなければ手術は必要ないです。
だってそうでしょう?
ちゃんと苦痛なく便が出せているのに、これ以上広げてどうなるの?
手術によって得られるものは何でしょう?
何も変わらなければまだいいですが、手術してから便が漏れやすくなったと言って来られる患者さんもいます。
もともと軟便や下痢便の人は注意が必要です。
便に見合った肛門だったのに、広げたせいで漏れやすくなってしまうことだってあります。
人間の体は良く出来ています。
医学的な標準と自分の標準が合わないことだってあります。
あなたが何も困ってなければ手術は必要ないんです。
「前の先生の診察はすごく痛かったけど、ここの診察、全然痛くない!」
と言われる患者さんも多いです。
診察自体が痛いと、患者さんは抵抗して肛門の穴を締めます。
それを「狭い」と判断してしまっているケースも多いです。
だから「狭いから手術」と言われてもスグにその場で手術を決めないことです。
いくつか専門性の高い肛門科の先生を受診して、他の医師の意見も訊いてみたらいいでしょう。
でもね。
あなたが排便に不自由を感じてなかったら、たとえ肛門が狭くても手術しなくていいんですよ。
不便を感じるようになってから手術しても手遅れになりませんよ。
だから「肛門が狭い」という言葉を真に受けないことです。
本当に肛門が狭いかどうか?
それはあなた自身が感じる感覚が一番大切です。
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