患者さんからよく耳にする言葉です。
確かにそうですね。
肛門の外なら、頑張れば鏡で見ることも可能でしょう。
でも、肛門の中は自分で見ることは不可能です。
「主人に見てもらったらすごいことになってるって言われて・・・」
という女性患者さんも時々おられますが、それも見てるのは肛門の中じゃなくて外。
自分の肛門を携帯のカメラで撮影して腫れている状態を見せてくれる患者さんもいますが、それも肛門の中じゃなくて外。
全部、外の話なんですよ。
肛門の中は肛門鏡という診察器具を入れて観察しないと見えません。
大腸内視鏡検査で痔を指摘されたり、私が診察をして「中に小さなイボがありますね」と説明すると
「えっ?!手術して取った方がいいんですか?」
と、すぐに手術という頭になっちゃう患者さんがいます。
なんでなんでしょうかね^_^;
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬は褒めてもらうことが大好き♥
褒めてあげるとどんどん能力が向上します
それは人間も同じですね
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悪いものは早めに根こそぎ取ってしまいたい・・・
という意識の患者さんもいますが、
「手術は必要ないです。手術しても痔の予防にはなりませんよ。」
と私は説明しています。
だってそうでしょう?
何も症状がないんです。
痛いとか血が出るとか、何も困ってないんです。
しかもまだイボ痔は小さいから外に出てきてません。
そんな状況で手術を受けても何が変わるのでしょう?
もともと症状がないわけですから、手術前と後とで、何も変化がありませんよね?
それどころか手術したせいで手術の傷が出来ます。
その傷が痛かったりするわけです。
手術によって得られるものは何でしょう?
「安心」ですか?
でも手術をしても「二度と痔にならない肛門」は作れません。
小さなうちにイボ痔を取ってしまっても、肛門に負担のかかるような排便習慣を続けたらまた何度でも痔になるんです。
それよりも、今ある小さなイボ痔を育てないようにすることの方が大切です。
そのためには面倒くさくても排便習慣や生活習慣を見つめ直し、そこを改善することです。
そうすることによって一生手術することなくイボ痔を持っていられるかもしれません。
切っても何も解決しません。
むしろ必要のない手術を受けたせいで、肛門の調子が悪くなっているケースもたくさんあります。
だから
出てこないイボは手術しなくてもいいんです。
気付いていないイボは手術しなくていいんです。
正常なふくらみまで手術して取らなくてもいいんです。
出てくるようになってから手術を考えても手遅れになりません(^_^)v
焦らず落ち着いて、冷静になってよく考えて下さいね(*^_^*)