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「痔が出てるんです!」
と言って受診される人が多いです^_^;
で、痔って何???
痔にも色々あるんですけど・・・^_^;
痔は病名ではなく「総称」「俗称」です。
主に
痔核(イボ痔)
裂肛(切れ痔)
痔瘻(穴痔)
の3つがあります。
そのどれでしょう?^_^;
肛門に何か触るモノがあれば
何でも「痔!」って思っちゃうみたいです^_^;
そしてその出てるモノが
中から飛び出しているのか
外に付いているのか
区別が付いていない人が多いです。
外のモノなのに一生懸命、中に押し込もうとして頑張っている人も多いです^_^;
そしてなぜか、
出てるモノ=イボ痔
と思っている人が多いです。
どうしてなんでしょうかね?^_^;
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブは他の犬に吠えたり怒ったりしません
どんな犬とも仲良く出来ます
それがセラピードッグとして大切な資質の一つです
ラブは他の犬に吠えたり怒ったりしません
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イボ痔とよく間違えられるモノに
「血栓性外痔核」があります。
これは以前のブログでも書きましたが、
切らなくても治ります(^_^)v
「消えてなくなる痔」
「ニセモノイボ痔」
です。
そしてその他にも「見張りイボ」があります。
これは切れ痔の炎症で腫れ上がって出来た皮膚の突起物です。
「見張りイボ」という紛らわしい呼び名も患者さんの勘違いにつながっているようですが、
これもイボ痔ではありません。
ニセモノイボ痔です。
この突起物の奥に切れ痔があるんです。
切れて炎症で腫れ上がって赤くなったりするので、イボ痔が腫れたと思ってしまうようです。
腫れ上がっているときは、突起物を触ると痛いんです。
だからこのデキモノが痛いんだって思ってしまうようですが、
痛いのは見張りイボではなく、奥にある切れ痔なんですよ。
傷が痛いんです。
だけど外の腫れが痛いんだって思っちゃうんです。
それを「イボ痔が腫れて痛い」と思い込んでしまう。
腫れているところに薬を塗っても治らないんです。
イボ痔だと思って、それを手術して切ってもらっても、痛みや出血などの症状がおさまらないんです。
外のデキモノだけ手術で切除しても、中の傷は治りません。
だから
「出てるモノ=手術」じゃないんです。
「出てるモノ=イボ痔」じゃないんです。
そして手術は最終手段です。
保存的治療で何をしても治らない場合にのみ考えます。
大部分は保存的治療で治ります。
治療って薬を使うことだけじゃないですよ。
ちゃんと便通を直すことです。
治療の第一歩は「手術」でも「薬」でもなく「便通」からです。
出てるモノは本当にイボ痔ですか?
自分で勝手にそう思い込んでませんか?
「イボ痔」だと思っていたら「切れ痔」だったというケースが結構あります。
ちゃんと専門家に診てもらいましょう。