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よく患者さんから
「夏は化膿しやすくて、冬は痔が悪化しやすいですよね?」
って言われます。
化膿は季節とあまり関係がないように感じます。
ですが、冬にイボ痔が腫れる人は多いです。
痔にも色々あるので、どの種類の痔であるかによって違いますが
イボ痔(痔核・脱肛)は冬に腫れる人が多いような気がします。
やはり寒くなって血液の流れが滞りやすくなるのと、
冷えは痔にも体にも悪いですからね。
ずっと調子が良かったのに
寒くなると腫れたり、痛くなったり、出血したり・・・
という人も多いです。
そうならないために注意できることがいくつかあります。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
エサを目の前にして「待て!」で5分。
犬も我慢しています。
エサを目の前にして「待て!」で5分。
犬も我慢しています。
1.しっかり水分を摂りましょう
冬は夏ほどのども渇かないですし、
水分が不足している人が多いです。
便が硬いな・・・と思ったら
意識的に水分を摂取しましょう。
冷たい飲み物は体を冷やしますので
できれば温かい飲み物がいいですね。
2.毎日湯船につかる
痔が悪化する人に多いのが冬でもシャワーだけという人です。
それでは体が温まりません。
40度前後の湯船につかって、じわ~っと汗が出る程度まで待ちましょう。
そうすると体の芯まであったまった証拠。
熱いお湯は皮膚表面だけしか温まりませんし
皮脂も奪ってしまうのでオススメしません。
3,適度な運動をする
寒くなると外に出て運動をするのもおっくうになります。
寒いと体を丸めて、肩もすぼめるような姿勢になるので
肩が凝ったり、腰が痛くなったりします。
外に出て運動できなくても、
家の中でストレッチをするだけでも構いません。
私が日頃からオススメしているのは手首と足首をほぐすことです。
特に足首は意外とほぐさない部位です。
ここをほぐすと足のむくみもとれますし、
不思議なことに腰痛が改善します。
お風呂の中で足の裏のマッサージをするだけでも構いません。
体がぽかぽかになります。
4.オシリを温める
寒い日に屋外で長時間過ごされるときにオススメするのが
足の裏と尾てい骨の当たりにカイロを貼ることです。
上半身よりも下半身の方が冷えやすいので
この3点を温めると下半身がぽかぽかになります。
血液の循環がよくなりますよ。
ただし低温やけどには気をつけて下さいね^_^;
5.アルコールは注意!
忘年会、クリスマス、新年会と年末年始は何かとお酒を飲む機会が多いです。
イボ痔は肛門にできた静脈瘤なので
アルコールで悪化します。
うっ血したり、腫れたり、出血しやすくなったりします。
「飲んべえ」に「痔もち」が多いのも頷けます。
ただし「イボ痔」ですけどね^_^;
お酒が好きな人に「やめてください」というのも酷なので
「飲む量よりも回数を減らして下さいね!」って言っています。
アルコールを摂取すると、体から完全に抜けるのに3日かかるそうです。
だから毎日飲んでたら前の日のアルコールが抜けていないまま
次を足していることになります。
1日抜いたくらいじゃ、まだ体にはアルコールが残ってるんですね。
だから「1日飲んだら3日あける」
これが理想です^_^;
「うーん、これもつらいなあ~。」という人!
自己責任で飲んで下さい^_^;
でもね、
本当にオシリがつらくなったら飲む気しないみたいですよ。
調子が悪いときくらいは控えましょうね。
寒い冬をなんとか乗り切って下さいね!