田中みな実さんのように30歳をすぎても若いままでいる人。
30歳をすぎても一気に老け込んでしまう人。
前回の老化の原因について、紫外線による光老化をお話ししましたが、今回はクリニックでできる老け込み対策についてお話しします。
クリニックにはいろいろな施術がありますし、どれも効果があるものではありますが、予算も時間も限られていますから
今回はコストパフォーマンスがよく、科学的にも老化の防止に効果があると証明されているボトックスについてお話します。
ボトックスは実はアラガン社の商品名で、一般的な名前はボツリヌストキシンと言います。
これを注射すると、その部位の表情筋が麻痺します。薬の効果は3-4か月です。
薬が効いている間は表情筋の動きがストップしますので、目尻や眉間など気になるしわをなくすことができます。
これがどんなにすごい事かわかりますか?
私たちはまばたきを1分間に約20回繰り返しており、1時間で1,200回、1日16時間起きているとしたら約1万9,200回、1年で約700万回も瞬きをします。
その度に眼輪筋という目を閉じる筋肉が収縮して目尻にしわがよります。シワがよるというのは皮膚が折りたたまれている状況です。
つまり、瞬きするたびに皮膚がおりたたまれていくわけです。それが1日に1万9200回も折りたたまれるのを繰り返されたらどうなるでしょうか。
そう、最初はなかったシワが日に日に深くなり、まぶたを閉じなくても見える静的なシワが刻まれてしまうのです。
ここまで分かればボトックスの重要さは明らかです。
ボトックスを定期的に打ってシワをよらない期間を長く作ることでシワが深くなるのを防げるのです。
ボトックスでどれだけ若さが保てるのか調べた有名な論文があります。
上の写真は同じ年齢。38歳の一卵性の双子の姉妹です。
片方は定期的に13年間ボトックスを打っていました。定期的に打っていなかった方と比べて明らかにしわが少なく若く見えるのがわかります。
今30歳の皆様、これからなるべくボトックスでシワが寄らない期間を設けることで若さを保ちましょう!(表情筋の筋トレなんかしちゃダメですよ)
さらに、みなさんが心配されている、ボトックスで不自然な表情になっちゃうんじゃないの?という問題ですが、クリアするコツがあります。
おすすめの注入部位は眉間と目尻、あとは眼瞼下垂がなければ(これはクリニックの先生に診断してもらいましょう)さらに額を打ちましょう。
この3つの部位はちゃんと効かせても笑顔が不自然にならず、若見せにも非常に有効です。
管理職とか、役者さんとかでしかめっつらしなければいけない人には向きませんが