医学誌「New England Journal of Medicine」2010年3月4日号に掲載された、米国立癌研究所(NCI)のHesse 博士らの研究によると、「インターネット上で一般向けの健康情報が大量に提供されているが、有用な情報を選り分けるのは難しく、多くの人は先ずインターネットで調べてから、医師に相談している」と報告しています。
また、「インターネット情報に対する信頼はやや低下し、テレビなど他の情報源に対する信頼は急激に低下している」とHesse 博士は述べています。
医学誌「American Journal of Infection Control」2010年4月号に掲載された、米国コロンビア大学のScanfeld氏の研究では、「インターネットでは重要かつ正確な医療情報が得られることもある一方、誤った医療情報が「ツイッター(Twitter)」で急速に広まる可能性がある」と報告されています。
インターネットであれ、口コミの噂であれ、情報には発信源となる者が誤った知識に気が付かず発信しているものの他、利益誘導や広告目的などのために事実ではない事柄などが含まれている場合も少なからずあります。
また、草思社から1996年に森英明(訳)で日本語版が出版されたM・スコット ペック著の「平気でうそをつく人たち」~虚偽と邪悪の心理学~でも紹介された様に、自分は被害者であるように装い、さも本当のことかの様に嘘を話し、周囲の人達を陥れるタイプの「困った人」が我々の周りには存在します。
実際に、「カイロプラクティック」に関する情報は、インターネット、雑誌、広告、そして噂など患者さんに訊いた話の殆どが正しくない情報や、思い込み・勘違いなどによる誤解を含んでいます。
健康、病気、医療、医学、カイロプラクティックなどに関する情報は、情報の発信元や情報の根拠などをしっかり確認した上で、必要に応じて専門家(有資格者)に直接質問してから参考にするほうが賢明です。
筆者は、カイロプラクティック学を究めたとして「カイロプラクティック哲学専門医 DPhCS 」の認定を日本人で唯一取得しています。
健康やカイロプラクティックに関する質問等は、Dr.松下にお気軽にお尋ね下さい。
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