12月になりました。
12月は、私にとって特別な月。
私の誕生日があり
娘Aliceの1歳の誕生日があり
クリスマスがあり
そして、一年を締める月。
まだ実家で暮らしてる頃、
必ず誕生日には、「もうあなたは(この時間には)生まれていたんだよ」と、夕食の時に母が話してくれました。
毎年、ケーキを買ってきてくれたけれど、気がついたら、誕生日のろうそくの刺さったホールケーキはなくなり、ケーキじゃなくてプリンになったり、エクレアになったり、自分の食べたいスイーツを各々食べるようになり
ちょうど期末考査の時期だったり
だんだん、誕生日の日の「特別感」は、年齢とともに薄れてきたけれど
それでも必ず夕食の時に、「もうこの時間にはあなたは生まれていたんだよ」と母は言いました。
「すごい雪が降ってて」「病院まで辿り着けるか心配だった」「お父さんが車で」「生まれてきた時には、健康で生まれたことを確認してすごく嬉しかった」
そんな話も、よくしていたように思います。
なんだか気恥ずかしくて、「もういいし」って思ってた。
誕生日に、家族で田舎臭いケーキを囲むことが、「ダサい」なんて思ってた。
早く一人暮らしをして、誕生日には彼氏とおしゃれなレストランにいって、、、と、高校生になったらよく夢想していた。
自分に子供ができたからこそ、母がいつも「もうこの時間にはあなたは生まれていたんだよ」と話していた気持ちがわかる。
私が生まれた時間は、午後3時10分。
帝王切開で生まれました。
母にとって、それは多分、一生忘れることのない特別な瞬間で
1985年12月19日午後3時10分
その瞬間から、母は母になって、
その瞬間から、「子供を持つ人生」が始まった。
その瞬間の1秒前と、1秒後で、自分自身は全然違っていて
世界は、全然違って見えて
生まれてきた子供の、生まれて初めての産声を聞いた時
生まれてきた子供の手にそっと触った時
多分、母にとって、それは一生忘れることのない特別な時間だっただろうな。
それは、私にとっても、そうだから。
人生の選択として、「よかったな」と思うことは
子供を持つ人生を選んだこと。
二人の大切な子供が生まれて、本当に良かった
子供達のために、できること全部したい。
生まれてきてくれてありがとう。
そんな思いでいっぱいの、12月最初の日でした。