私の友人で、「望まない妊娠」をした友人がいます。
彼女は、彼女いわく「彼氏」(が、男側は「彼氏じゃない」と主張、、、、)の方とお付き合いしている時に
自然妊娠。
結婚するつもりだったけれど、男側からは非常に心無い発言と共に、その願いは届かず。
彼の心無い対応に、「堕ろす」ことを決意。病院に予約も入れました。
自分の仕事をこれから頑張っていきたい!!というタイミング。 一人暮らし。
当然と言えば、当然の選択肢、なのかもしれません。
当時、私は不妊治療を始めていたけれど、
仕事と両立できず、周囲にも、妊娠を希望していることを声を大にして言えず、不妊治療自体から離れよう、こどもが欲しいという気持ちから目を背けようとしていた頃。
あっさり、「おろすわ」と、すっきりとした顔で決意を口にする友人に、違和感を感じました。
「だって、生まれてきた子供が、彼に似ていたら愛せない」「彼のDNAだというだけで育てる自信がない」「未婚のシングルマザーにわざわざなりたいと思わない」「親も反対してる」
すべてが、当然だし、納得のいく理由でした。
けれど、私の違和感はなくならなくて。
もし、彼女の希望通り、彼が「責任を取って」、結婚して、こどもを産むことになったのち、離婚することになったら?
たとえばそのころ、子育て中だとしたら、その子供を「あの男のDNAだから…」と、育児放棄するのか?
特別養子縁組という選択肢は?
金銭的なことが気になるなら、行政のサービスだけじゃなく、特別養子縁組のあっせんNPO団体さんのサポートを受けられる場合がある。
幸いにも、彼女の両親は元気で、帰る実家もあり、家族仲も良好。 最初は反対したとしても、子育てを手伝ってくれるに違いない。
迷った末、ある日の夜に、私は彼女の家に行って自分の想いをぶつけました。
一方的な私の意見だったかもしれないし
当時、妊娠経験のない私には、妊娠することや出産することの大変さがわからない、それどころかその大変さを完全に無視した意見だったかもしれない。
結果的に、彼女は「産む」決断をして、一人暮らしの家を引き払って実家に帰り、今は未婚シングルマザーとして、両親と彼女の祖父母と一緒に、世代を超えて子育てをしています。
きっと、その選択によって、彼女の人生で後回しになったことはあると思う。
けれど、もしあの時、産まない選択肢をしていたら。
今、この世界で生きている彼女の娘は、存在さえしなかった、、、、、
彼女の場合は支えてくれる家族もいたし、幸いなことに、経済力もあった。
だからよかった、と言われたらその通りなんだけれど
いろんな方法で、幸せになる方法って、あると思うな。
つづく。