摂食障害は、とってもこわい病気です。
「自分が摂食障害である」と自認できるようになったのも、過食と吐き戻しを繰り返しているのを母親に指摘されて初めて。
なんとか治そうとたくさん工夫しても、なかなかうまくはいきませんでした。
一人になるのがこわかった………
ネットが普及するようになると、ネットで摂食障害のことをよく検索するようになり、「10代初期での発症は難治性」「治癒は難しい」「生涯の間病気と向き合う覚悟が必要」などの文字を見ては、怖くなりました。
そして、摂食障害治療のために精神科に入院すると、隔離病棟での治療になること、非常に厳しい治療生活が待っていることなどを知り、だれにも相談できないまま、不安を抱えていました。
それでも、20代になり
たくさんの人と出逢って
本当に、私のことを思って叱ってくれる人や、本音でぶつかってくれる人が現れたことで
私は、摂食障害を克服することができました。
今では、吐き戻しをすることもないし、時々ダイエットに取り組むことはあっても、エスカレートした拒食などは起こらなくなりました。
もし、あの時、摂食障害にならなかったら
10代の時の私の毎日は全く違っていたものになっただろうし
不妊治療に苦しむこともなかったかもしれない。
もうすでに子供も何人か生まれていたかもしれない。
「もし」を考えても仕方ないけれど
無理なダイエットに取り組もうとしている人や、栄養のことを顧みずに間違った痩せ方をしようとしている人がいたら
ぜひ、10年後20年後の自分の体のことを考えてみてほしい。
後悔しても、「時間」は戻せないから。