できるだけ留守番はさせないように、仕事終わりはまっすぐ家に帰り、どんなに寝不足になっても、ノエルさんが吠えたら、一緒に起きる生活をつづけました。
正直、大変だった。
投薬を嫌がって抵抗して、腫瘍から出血するのを見るのもつらかったし
慢性的な寝不足で、「おなかのあかちゃんに影響はないだろうか」という心配もあった。
夜中に号泣してしまった日もあった。
次第に、ノエルさんは常時出血したり、腫瘍が破れて膿が出続けたりするようになり
家に帰ったらまず、汚れてもいい服に着替えることにした。
おしゃれをするのもやめた。
その甲斐あってか、「ここまでがんが進行していたら、どんなに食事を強制的に食べさせても、体重が増えてくることはない」
と言われていたけれど、
ちょっとずつ、体重が回復してきたのです。
最初はこんなちっちゃな「点」だったのに…。
いつも、一緒に寝てました。