骨粗鬆症の診断をするには、骨密度測定が必要なのですが、骨密度を測定しただけでは、現在の骨の状態はわかりますが、今後、骨粗鬆症がどんどん進むのかどうかはわかりません。
それを予測できるのが、血液検査、尿検査です。
骨代謝マーカーというのがありまして、それを測定します。
骨にも新陳代謝がありまして、古い骨は吸収され(骨吸収)、そこに新しい骨が作られる(骨形成)ことで、常に骨をいい状態に保ってます。このバランスが崩れると、骨粗鬆症になります。
ですので、骨代謝マーカーには、骨形成マーカーと骨吸収マーカーの2種類あります。
骨形成マーカーとは、現在骨がどれくらい作られているかを調べるものです。具体的には、骨型アルカリフォスファターゼ(骨型ALP)などがあります。
一方、骨吸収マーカーは、現在骨がどれくらい吸収されているかを調べるものです。具体的には、NTX、TRACP5bなどがあります。
例えば、骨吸収マーカーが高いと、骨がどんどん吸収されているので、骨粗鬆症が今後進行していることが推測されます。
これらのマーカーは治療判定にも使われますが、その話は次回に。
腰椎、大腿骨頸部骨密度の測定が骨粗鬆症の診断には一番良いのですが、
前にも書いた通り、簡便とはいいがたい検査です。
そこで、以前よりより簡便に測定できないかということで、超音波での
骨密度測定器が開発されてます。
こちらも、比較的小型ですし、体育館などでも測定が可能なので、
検診や健康祭りなどでよく使われていると思います。
これは、足(かかとの骨)の骨密度を測定します。
簡便でよいのですが、やはり精度にはかけると思われます。
ですので、使い方としては、簡便なのでスクリーニングとして使って、
骨粗鬆症の恐れがあれば、精密に腰椎、大腿骨頸部骨密度を
測定して骨粗鬆症を診断するのが良いのかなと思います。
あとは手のレントゲンで骨密度を評価する方法もあります。骨粗鬆症検診などで
使われていると思います。これも、やはり精度が高いとは言えないので、
スクリーニングでの使い方が望まれます。
先日お書きした小型の機器が普及して、町のクリニックでも
腰椎や大腿骨頸部骨密度が手軽に測れるようになると
良いのですが・・・
次回は、骨粗鬆症の血液、尿検査について書こうと思います。


