*ハリー・ポッターシリーズのネタバレ(6巻のみならず、既刊のネタバレを含みます)OKな方、DRの誤訳を笑って許して下さる方のみお読み下さいませ。
前回、会話のほとんど全てを訳そうとしたらかなり堪えました。
ですので、やはり、要約と感想で、前回の続きから4章の終わりまでをご紹介したいと思います。
Chapter4 Horace Slughorn(ホレイス・スラグホーン:人名)続き
ロンの家、愛称?通称?公称?隠れ穴の前に姿現しした校長とハリー。
ハリーは、懐かしさに一杯になり、すぐにもロンやモリー(ロンの母)のいる隠れ穴に突進して行きたくなりました。
そんなハリーを、内々に話があるからと制する校長。
なんの話かと思いきや、5巻の終り近くで起こった例の魔法省での事件がらみのことでした。
「シリウスも君を誇りに思っておるじゃろう。
君たちが短い間しか一緒に過ごせなかったのは酷く残念じゃ。
君たちは長く幸せな関係を築いていくはずじゃったのに」
「僕には、ただ難しいだけです。
シリウスが手紙をくれることはもう無いって事実を受け入れることが」
ハリーの身を親のように気遣ってくれる誰かが学校以外にいること。
それは、名付け親のシリウスに出会えて最も良かったことのひとつだった。
でも今となってはそんな慰めの手紙がハリーに届くことも無い…。
「僕は引きこもることも挫けることも出来ない。
そんなことシリウスは望まなかったはずですから。
それに…マダム・ボーンズやエメリン・ヴァンス…次は僕の番かもしれない。
もしそうだとしたら、僕は必ずデスイーターの奴らを出来る限り道連れにしてやるし、
叶うことならヴォルデモートと刺し違えてやります」
ハリーの言い分はどこかで聞いたような気がすると思いました。
まるで、敗戦が時間の問題となった国の少年兵のような思い詰めようじゃないでしょうか。
校長は、そんなハリーの心情に危機感を持つどころか、
「その言い方、まことに君は御両親の息子じゃな。
それに、いかにもシリウスの名付け子じゃ!」
とかなんとかハリーの悲壮な決意を称えちゃったりしてます・・・
いいの?
ハリーとおんなじ言い方をしたであろう両親もシリウスも死んじゃったんですよ。
本当に次はハリーの番でもいいんですか、校長?
あるいは戦時下での思想教育とはそんなものなんでしょうか?
DRが平和ぼけなだけですか?
5巻の最後でハリーと校長と読者には明らかになった予言の内容について、ロンとハーマイオニには打ち明けても良いと校長は許可します。
こういう重要な件で親友を信用しなかったらそれは酷い仕打ちだ、と言うのが校長の考えだからです。
「でも僕はふたりに話したくないんです」
「心配させたり恐がらせたりするのを懸念しとるのかね?
それとも君自身が心配したり恐がったりしているのを告白することになりかねんからかね?
だがの、君には友人が必要なのじゃ、ハリー。
あと別件だが、今年はわしの個人授業を受けてもらいたいのじゃ」
「校長の授業を受けるんなら、もう、スネイプとの個人授業はしなくて良いんですね?」
「スネイプ教授と呼びなさい、ハリー。そうだ、もうやらなくて宜しい」
「良かった、だってあれは――」
「大失敗 というのが言い得て妙だと思うがの」
ハリーは笑った。
「じゃあ、これからは僕、スネイプ教授とあんまり会わなくなると思います。
O.W.L.で“Outstanding”を取らない限り、魔法薬学を続けさせてもらえないでしょうから。
自分がそれを取れなかったのはわかってるんです」
校長は、配達がある前に梟を数えてはいけない(獲らぬ狸の皮算用?)。
と、魔法界の格言?諺?を述べたあと、二つだけハリーに忠告して4章はおしまいです。
一つめ、いつでも透明マントを持ち歩くがよかろう。万一のためホグワーツに着いてからもじゃ。
二つめ、君が隠れ穴に居る間、魔法省はここに鉄壁の警備を敷くつもりじゃ。
だがもし、君がここに居る間に自らその身を危険にさらそうものなら、アーサー(ロンの父)やモリーに恩を仇で返すことになるじゃろう。