おまたせしました。(もはや呆れてどなたも待っていないかもしれませんが、ともかく!)


ハリー・ポッター6巻の感想を書いていきたいと思います。


もちろんこれから先はハリー・ポッターシリーズのネタバレ(6巻のみならず、既刊のネタバレを含みます)

OKな方、DRの誤訳を笑って許して下さる方、のみお読み下さいませ。


――はじめに、


なんだかんだと話題になっていますがこの本(シリーズ)は児童書です。


わたしは児童書とは児童も読解できる作品と心得ます。


というわけで、先月末からは『100語で始める英会話』を中止し、小5の児童と一緒にこの本を読んでいます。


今5章まで読了しましたので、とりあえず本日より五夜連続でUPしていきたいと思っています。


6巻ではハリーたちも16,7歳。日本でいえば高校2年生。女の子とつきあうとかキスがどうしたとかの話題もたっぷり出てきます。


6巻は青春まっさかり?って感じのくすぐったいようなエピソードも満載の巻(まき)なのです。


ハリーたちを取り巻く環境はいよいよ切迫しているのに、ホレタハレタの話は別腹で進行してくんだなぁ、と妙な所でしみじみしました。


しかもハリーたちのちょい上の世代になると、「こういう時代だから、じっくり付き合わずにすぐ結婚してしまう」という現象も起きているようです。


わたしの曽祖父母の時代(忍び寄る戦争の影)もそんなふうに急いで結婚したという話を思い出しました。


さて、ではほんとに始めます。



Chapter 1 The Other Minister 


もう七月だというのに来る日も来る日も、街は深い霧に覆われ、人々は不安な気持ちになっていました。


そんな中、騎士団のメンバーが二人、殺されました。


Amelia Bones (魔法省法執行部長官)とEmmeline Vance です。合掌。


マグル界では、まだそれほど古くもないブロックデール橋が突発的ハリケーンで倒壊。通行中の車輌が川に落下という惨事が起きていました。


真夜中、英国首相はひとり執務室で塞ぎこんでいました。


というのも橋の事件などで国中から非難GOGOなのです。


そこへ、執務室の壁に掛かっていた肖像画のひとつが突然しゃべり出します。


「マグルの首相よ、 緊急にお目に掛かりたいのだが、よろしいか?直ちにお答えあれ。 Fudge 拝」 

                       

Fudgeとは、首相が密かにもうひとりの大臣(Minister)と呼んでいる、魔法界の大臣です。

*魔法界の政治的最高位の呼称はMinister


他国の首相からの電話を待っていた英国首相ですが、電話は明晩かけてもらうよう取り計らった(電話するのを忘れさせる魔法をかけた)からと説得され、しぶしぶ Fudgeと会うことになりました。


FudgeはFlooネットワークを使って首相の元に到着します。


Fudgeはこれまでも何度か首相(6巻世界は1996年に相当。当時在職はメイジャー氏)に会っていました。


魔法界の大臣は、マグルの(英国限定?)為政者のトップにのみ姿を見せます(トップが変わる度に挨拶に訪れる)。

ですから就任して初めて魔法界の存在を知った首相は、


「こんな大事なこと、なぜ、前任者は話してくれなかったんだろう?」と訝っていましたが、


「あなただったらこの事実を誰かに話しますか」と逆に問われ、納得していました。
(話したところで信じてもらえない、下手すりゃ正気を疑われかねないですものね)


魔法界の大臣は挨拶のみならず、魔法界の事件でマグル界に関与すると思われる事件が起こる度、それを伝えにやってきました。


しかしこれまでは、何事かあったといっても、「心配ないけど念のため」としていました。


が、今回は風向きが違いました。ヴォルデモートとの戦争は、マグル界をも巻き込むほど激化して来たのです。


Fudgeは、もはや自分は大臣ではなく(3日前にクビになった)、新大臣のパシリにすぎないことも明かしました。


すると先ほどの肖像画がまたもしゃべり出しました。


「マグルの首相よ、 緊急にお目に掛かりたいのだが、よろしいか?直ちにお答えあれ。  

                                   魔法大臣Rufus Scrimgeour」


首相がああ、もう好きにしてって感じで返事をすると、新大臣Rufus Scrimgeour が暖炉を通って現れました。


ワイヤーフレームの眼鏡。黄褐色の髪に太い眉。鋭い黄の瞳。


彼は老長けたライオンを思わせました。


Scrimgeour は、魔法界が戦争に突入したことや、より厳重な*首相のセキュリティについて説明します。

(*最近、首相の元で働き始め、最高秘書格に就くまでの信頼を得ているキングズレー・シャックルボルトは魔法省が密かに送り込んだ護衛だということも話しました。)


魔法界の現状を聞いて、

‘But for heaven's sake - you're wizards! You can do magic! Surely you can sort out - well - anything!’

「あなた方は魔法使いなんだから魔法でどうにかならないのか!」と叫ぶ首相。
(魔法が使えるんならなんでも魔法で解決できるだろう?!→実にマグルらしい感想)


魔法界の大臣は捨て台詞を残し、 Fudgeとふたり、暖炉の中に消えていきました。


‘The troble is, the other side can do magic too, Prime Minister.’

「残念ながら敵も魔法が使えるのでね」<そりゃ、そうだ!