私が44年前にNYにきた理由

今日はとても良い機会なので、なぜ私が新潟で350年続く「春日本草閣（かすがほんぞうかく）」を、44年前のNYに移したかをお話したいと思います。

その頃、日本の政治は西洋医学を正式な医学と決め、東洋医学はただの「知識」として価値を落とされていました。
医者と薬なくしてやってはいけないようにシステムを変えていき、人もそれに依存していきました。痛み止めや炎症を抑える薬をすぐに出し、一瞬症状が消えるものの、後で倍のぶり返しが来るたびに強い薬を出していく対処療法が中心となっていきました。

どちらかというと東洋医学はそれとは反対で、病気の根本を治していくことにフォーカスしていくので、どうしてもその目に見えるまでに時間がかかっていきます。腎臓や肝臓、腸や胃などの大切な臓器を同時にケアしていくので、今までの歪んだライススタイルが与えた影響が大きいほど、より”結果”に時間がかかってしまうわけですよね。

私が３９歳のころ、父が亡くなり1年後の命日に母を亡くしました。私に無限の愛、そして生きていく知恵と喜び、そして何よりも生命を与えてくれた両親を亡くしたことは、私の一部をそげ落とされたかのようでもう絶望以外ありませんでした。

そんな時、父の言葉を思い出したのです。

「健ちゃん、外国にいけば日本の欠点や良さがわかるんだよ。ちゃんと実質的な方法がわかるようになって、特に病気に関してはもっと私たちや健ちゃんのやってきたことがたくさんの人を救える事になると思うよ。」私はじっくり父の言ったことを考えたときに、こんな想いが湧き出てきたのです。
「私の故郷である日本に恩返しがしたい。でも今日本にいては、状況が変わらないし自分が思たっとおりにできない。そうだ、アメリカにいこう。アメリカだったら私の性格にも合ってるだろうし、何より一番日本を客観的に見ることができるかな」と私はすぐにアメリカ行きを決めました。そして、世界から人がもっとも集まるNYに場所を決めました。

やはり最初は患者さんが来てくれるまでとても大変でした。日本の伝統的な東洋医学、自然医学、を聞く耳は持たなかったし、来る患者さんは毎日２、３人くらいで「今痛みがなくなって欲しい」「腫瘍が消えてほしい」「目が見えにくくて困る」と言って、薬を飲んでいた方ばかりでした。私は長年患ってきたひん曲がったライフスタイル改善のためのアドバイスや、漢方、鍼治療などをしましたが、根本治療であり目に見える結果がなかなか出てこなかっため、患者さんも来ることをやめてしまい、家賃を払えない、スタッフに給料を払えない苦しい日が続きました。不思議なことに、私もスタッフの方々も何かに取り憑かれたように元気だけはありました。

そんな時、ある満月の日に心を鎮めてお祈りをしていたら、宇宙に還ったお母さんが出てきて優しく話しかけてくれました。

「健ちゃん、何か忘れていることがなーい？人を”治す”ということは限界があるでしょ。”治す”より”治る”医学をやってきたのは春日本草閣でしょ。
あなたが一生懸命治そうと思っても、アメリカ人は何年にも渡ってのライフスタイルの間違い、対症療法で何度も繰り返して心も体を痛めてしまってるわね。
本当の医学は、薬と治療だけではないでしょ。あなたは心から”心通力”（後の”量子波”）を使って、人々が治るようにスイッチオンをしたでしょ？
あなたは人が持っている本来の力を蘇生してるでしょ？あなたは壁に向かって治そうと思い、突き進んで壊そうとしたり、その人に巻き付いている透明のラップを心砕きながら取り外そうとしているけど、それはあなたにとって今やるべきことかしら？」

そうしたら今度はお父さんが出てきて、「昔の人は病気もなかったし、悩みもなかったでしょ。それが今の文明や科学の発達で、表面的にとりあえず治して
薬と治療で続ける治療に代わってしまったね。だから原点に戻りなさい。生まれた時に備わった感情や魂、意識、遺伝子を再生させれば、量子波を宇宙から自然から取り入れられて
中から湧き出る恒常性を取り戻せば勝手に治るでしょ。それにライススタイルの環境がヘンテコだったら、宇宙からの加護は得られないよね。そうすると人が一番時間を過ごす家も直してあげれば、病気もない、夢のある人生になっていくよね」と教えてくれました。

私は「そうだ！」と思って、ある”ひらめき”が沸き起こりました。一瞬で毒を消すことができないけど、春日本草閣でも行っていた自然の力を借りてライフスタイルを改善する『風水光』や『導引光』に集中しようと決心したのです。目に見えるまでの時間はかかりますが、やってみる価値は大いにありますし、何より私が楽しいので早速小さなグループからスタートさせました。コツコツ続けていたところ、それが評判を呼び、導引光エクササイズはあっという間にカーネギーホールのリハーサルスペースがいっぱいになるほど患者さんが増えてきたのです。

そうすると波動は伝染するもので、あれだけ治らないと言っていた患者さんが、３−４ヶ月経ったころ「なんだか調子が上向いてきたのでまた治療を受けたい」と戻ってきたり、風水光のアドバイスによって「大好きなパートナーに会えたので紹介したい」など今までやった効果が出てきたのです。さらに嬉しいことは、導引光で日々の辛さやストレスが緩和し、思いもよらなかった気づきによって問題が解決できたということです。

私は春日本草閣が大切にしてきた「目につかないほどの小さな努力を体にしてあげる」「心をもっと労わる」など”原点に戻る”ということがいかに大切か、NYに来てさらに実感しました。

”治す医療から治る医療へ”

私がNYに来た理由でもある「日本の国、日本の方々、皆さんに恩返しがしたい」という夢を叶えるチャンスをいただけたことはこの上ない喜びです。

この素晴らしい秘術をぜひ私と体感してくださいね。
I can’ t wait to see you soon.

with Love, Appreciation and Respect

Ken Kobayashi