君と出合ったのは、わずか3年前の春。


大学2年生のころだった。


君は平和な世界を乱すかのようにやってきたのだ。



「嫌!!離しなさいよ!!」



自分の大学は真面目な生徒が集まるので騒がしい出来事はめったにおこらない。


ほかの生徒たちが集まっている。


あの生徒たちも僕と同じ気持ちでいるんだろうな・・・



人ごみを掻き分けて前に進むとそこには1人の少女。


しかし、ここは大学。


ということは、この少女は大学生・・・


しかしどうみても中、高生にしか見えないのだ。


それが君と僕の関わりのまったくない出会い。


もっと衝撃的な出会い方が君にはぴったりだね。


そうだね・・・・


ビルから落っこちてきて僕が君をキャッチする――――


みたいなね。






「君、証明書を見せなさい」


確か、2年の担任の緒方だっけ・・・?


「だーかーら、忘れたの!」


「君は、どう見ても高校生ぐらいじゃないか」


少女の手が素早く動いた。


「見た目で判断するなよばーか」


と言うと、名刺を緒方の顔に投げた。


そして、少女は大勢の観衆を前に堂々と前を通り過ぎて行った。


自慢げな態度は自分を主張していた。

当然僕もあっけにとられていた。


僕は、わりと平和な学校で普通に過ごしてきたもんだから、慣れてないのである。


(これに慣れるというのは恐ろしい気もするが)


そんな平凡な出会いから、1日も経たない間に、波乱万丈の日々を送ることになるなんて気づかなかったよ。