10年後の夢はハワイに住んで、広い書斎で執筆に専念する事です^^
小説は短編の予定ですが、すこしづつ書いていきます~
日常は小説の間にポツポツ書きます~
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【雨と風と静寂】 第1章
「25番線からまもなく、のぞみ102号東京行きが発車します」
小雨交じりのどんよりとした空をグリーン車の窓から見ていた祐介は
アナウンスを聞いて時計を見た。
「6時15分か……」、ため息まじりに呟きながら、まだ薄暗い空を見上げ
足元のアタッシュケースを網棚に載せ、
駅で買った缶コーヒーを開け口に流し込む。
祐介は中堅の商社に勤める33歳、パット見は26~7に見えないこともない、
色白に見えるが、若い時にテニスで鍛えた体は
スーツ越しでもセックスアピールを与えるらしく
北新地や銀座に行けばホステスに求められる事も多かった。
昨晩も北新地のクラブで飲んでいた祐介だが、
こうやって時々、東京本社での会議に出席する為
早朝の新幹線のシートに身を埋める。
祐介はなんとなく飛行機が嫌いだった・・・、
特に理由は無いが、海外に行くとき以外は全て列車で行動している。
発車のベルが鳴り、ドアが閉まる音がするとそっと列車が動き出し
車窓をぼんやり眺めていた祐介は缶コーヒーを飲み干して
シートを倒しゆっくりと目を閉じようとした。
その瞬間・・・・・・・・・
(続く・・・・)
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【雨と風と静寂】 プロローグ
雨の降りしきる深夜、祐介は「止めてくれ!」と悲痛に叫び、
声がわずかに反響する新宿の裏路地を走っていた。
雨音を掻き消すように水しぶきを上げながら走る足音、
その後ろからは激しい息遣いと二つの足音が続く。
祐介はさらに横道の細い路地に駆け込み息を潜めた。
ハァハァと肩で息をし、街頭も無い暗がりの路地の壁にもたれながら座った。
「野郎! 何処行きやがった!」怒声と共に追跡者の足音が大きく響く。
雨でびっしょりと濡れた服、所々にどこかで引っ掛けたのか血も滲んでいる。
「なんてこった……」そっと呟きながら祐介は静かに目を閉じ
降りしきる雨音に包まれながら、もう一歩も歩けそうも無い右足を擦っていた。
追跡者たちは祐介の飛び込んだ路地を走り抜け、
激しい足音が遠ざかっていく……。
祐介は目を閉じたまま、今日の朝から始った奇妙な出来事を振り返った、
一日前には想像もできなかった運命の一日の幕開けを。
(続く……)


