広告トラの巻 事務局長 奈 良 哲
２ 貴塾は立派過ぎませんか？
貴塾の塀は高すぎませんか？
多くの塾長様はそんな馬鹿なことがあるかとお思いになるかもしれませんが、今では、「立派」は、ほとんどの場合広告や集客の障害になります。
この「立派を避ける消費者心理」は、ここ１０年ほどでますます顕著になってきています。
そして何よりここで問題なのは、塾でも塾がサービス産業化するに連れて「立派な塾」を敬遠する傾向は父母の間でもさらに強まっていることです。
この傾向が教育という重大事から考えて、決して好ましいものではないことは私も百も承知していますが、塾の生徒募集という視点からみれば、この大きな傾向を無視することは絶対にできません。
子供の理想の将来像として「末は博士か大臣か」という言葉はほとんど死語になっています。立派な博士か大臣になろう、なりたいと願う子供やそう願う父母はこれから先も激減していくでしょう。
この大きな風潮のなかでは、立派すぎる塾は必ず苦戦します。