追い出し屋規制法案 | 株式会社リデベ(再開発)の社長(こと相澤巧)のブログ

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住宅産業・不動産業界・建設業界の情報や裏話を綴ってます。立退きや地上げの話から戸建住宅のクレームや賃貸契約の話を書いてます。

最近、ちょっと、仕事のことで心が折れ掛かっていてブログの更新を怠ってしまいました。復活はしていませんが、くよくよしても始まらないので・・・。


さて、今日、NHKのニュースを見ていて・・・久々に追い出し屋に関するニュースがやっていました。記事は毎日.JPのものです。

以前にもこれに関する記事を書いてはいます。・・・・家賃保証会社に許可制


追い出し屋規制法案:国交省、家賃保証業者に登録義務

敷金・礼金なしで入居できる「ゼロゼロ物件」など民間の賃貸住宅で、一部の業者による違法な追い出し行為が相次いでいる問題を巡り、国土交通省は12日、家賃債務保証業者に国交相への登録を義務づける法案をまとめた。悪質な取り立て行為の規制や暴力団員の排除を盛り込み、罰則も設けた。閣議決定され次第、今国会に提出する。


禁止する取り立て行為は▽鍵の交換▽家具などの持ち出し▽早朝深夜の督促▽これらの行為の予告。面会、文書の送付、張り紙、電話などの手段にかかわらず、威圧的な態度で私生活や業務の平穏を害する言動を禁じた。行為規制のため、不動産管理業など他の業種も適用対象となる。


常習滞納者を排除するとして、家賃債務保証業者が家賃滞納者らの信用情報をデータベース(DB)化する社団法人「全国賃貸保証業協会」(LICC)を設立したことへの対応も盛り込んだ。同協会は今年2月から契約者に情報の登録への同意取得を始めたが、埼玉弁護士会などが「滞納理由を考慮せず、同意しなければ貸さないというのは賃貸人の有利な地位の乱用」などと反対しているため、「事前に把握する必要がある」(国交省)として、DB作成事業者も国交相への登録制とした。


家賃債務保証業は一定の保証料をとって借り主の連帯保証人となり、家賃が滞納した際に家主側に滞納分を立て替える。国交省によると、70~80社あり、賃貸住宅の約4割で利用されている。違法な追い出し行為が社会問題化しており、苦情相談が04年の44件から08年には495件と急増している。


出典:毎日.JP


たしかに、明らかにやりすぎな業者がいるのは間違いないと思います。

しかし・・・


「滞納理由を考慮せず、同意しなければ貸さないというのは賃貸人の有利な地位の乱用」


これって変じゃないでしょうか?実はNHKのアナウンサーも

「景気の悪化で已むに得ない理由で家賃を支払えない人もいるから・・・。」


と言っていたのですが、大家さんにとってどんな滞納理由もあまり関係無いと思います。優しい大家さんなら同情はしてくれるかもしれません。しかし、もし、私が投資用ワンルームマンションの1室オーナーで、そのワンルームマンションをローンで買っていて、家賃収入をあてにしていた時に滞納されたらどうなるでしょうか?


「亀井大臣が助けてくれるさ!」


恐らく、1ヶ月2ヶ月なら、金融機関も待ってくれるかもしれませんが、半年、1年もしれば自己の居住用でなければ、抵当権を行使されるか任売となるでしょう。実際にこのパターンでマンションを手放した人がいます。もっとも抵当権設定された後に、賃貸借契約を締結していたので、家賃滞納をしていた住人は強制執行されて国に追い出されました。


つまり、どんなに景気が悪いという理由を言っても、強制執行の前には無力なわけだし、滞納理由なんて本来はどうでもいいわけです。


では、家賃滞納をしそうな人、全てに国が住宅を提供できるのでしょうか?


その財源は確保できることを前提にこの法律を作っているのでしょうか?


今後、オーナーは審査を厳しくして、更に家賃滞納時の対策を強化すると、借家人はどうなるのか・・・。


姉歯問題もそうでしたが、一部の悪徳業者のせいで悪法ができて、業界そのものが停滞することにならなければいいなぁと思う次第です。


久々だけど・・・

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