森沢明夫著「あなたへ」読了。
新型コロナウイルスの蔓延で家に閉じこもっているこの彼岸。
本を読んでいた。
亡き妻の故郷へ妻の遺骨を海に散骨するため、齢60超えた男が富山から長崎県平戸薄香へと旅に出る。道中で出会う人々との偶然のつながり。そこにあるのは、それらの人々の哀しみを抱えた人生模様だった。「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる」
倉島の妻の座右の銘だ。
散骨をする海での情景がとても美しい。
この街はどんなところなのだろうと思う。行ってみたい気がする。
高倉健の映画でもあるようなので、今度見てみよう。そして種田山頭火の本もちょっと読んでみようかなと思った。