四十八歳の抵抗石川達三著「四十八歳の抵抗」を読み終えた。いま流行りの作家とは違う面白さがある。文章に力があって歯切れがよくてとてもおもしろい。「つまり何もない人生を寿命のある限り生きていくにすぎない」という、四十八歳の哀しすぎる悟りを、自分のこととして考えた。。。今を、毎日を、存分に生きたいものだと思った。作中にこんなことが書いてあった。「ファウストの作者ゲエテは、七十を過ぎてから、十七歳の少女に結婚を申し込み、それを断られて泣いたという話だ。」その情熱は見習いたいもんだ。