(504)書評:シン・鎖国論 | 大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

「切りすぎた肛門は元には戻せないんだよ・・」故隅越幸男先生の言葉をいつも心の真ん中に置いて「切りすぎない手術」「切らない肛門診療」を追求する肛門科専門医が、手術のこと、治療のこと、日常のことを、綴ります。

本を読みましたので、シェアします。



「シン・鎖国論」 山岡鉄秀
です。



<ここから、内容まとめ>

・豊臣秀吉は、キリスト教の布教が、
列強諸国による征服の試みと看破し、
これと戦い、勝利した。
当時の列強の「拡張主義」は
現代的に表現すると
「グローバリズム」と
ほぼ同義である。

・徳川家康は
列強の征服の試みに対し、
鎖国と言う方法で日本を守った。
当時、日本の鉄砲生産量は
世界一だった。
さらに、日本人の戦闘能力は
列強の軍をもってしても

武力では制圧できないほど
高くかった。
列強諸国は、日本の鎖国を
黙って見ているしかなかった。
現在の言葉に、言い換えると
日本は
「ものづくり」と「軍事力」で
侵略から救われたのである。

・時代は下り大東亜戦争の敗戦後、

吉田茂はグローバリズム支配に抗わず、
むしろこれを積極的に受け入れた。
戦後教育では吉田茂を
日本復興の立役者のように扱うが、
グローバリズムにとって
都合の良い宣伝である。

・グローバリズム支配に
抵抗した人物もいた。
その代表が
「重光葵(まもる)」である。
彼は東京裁判を経て公職追放された。
戦前日本の愛国者の多くは
公職追放されてしまった。
このため我々はその名前を知らない。

・現代にもグローバリズムに対抗した
政治家がいる。
中川昭一、安倍晋三である。
二人ともマスコミによって
イメージを悪く操作され
いずれも非業の死を遂げた。

・日本のマスコミは
グローバリストにより
コントロールされている。
グローバリズムにとって
都合の悪い事実は
報道されない。

・移民解禁はグローバリズムによる
侵略の手法であり愚かな政策である。
これは安倍内閣の失策である。
豊臣秀吉の慧眼に学ぶべきであった。

・日本の経済は
グローバリズムによる搾取を
受け続けている。
大東亜戦争の敗戦後に
国防を捨て
経済発展のみを追い求めた日本だが、
もしも今、このまま
経済の成功がなくなれば、
国防のないひ弱な日本しか残らない。
そして、それは現実となりつつある。

・別の侵略の手口のひとつに、
WHOのパンデミック条約

IHR改訂
がある。
WHOの主張のまま決定されると、
日本の憲法よりもWHOの決定が優先
となる可能性がある。
例えば、現在
多くの死亡者を出していることを
マスコミが報道し始めた
新型コロナワクチンのような
新しい医療的措置が
強制になる可能性がある。
医療は直接生命に関わるので、
選択の自由を維持すべきである。
以上から我々は
WHOのパンデミック条約とIHR改訂を
許してはならない。

しかし、残念ながら
日本はこれを推進する立場で
状況は厳しい。

・グローバリズムと戦わなければ、
日本は早ければ5年、
運が良くても10年後には
滅びるだろう。
(筆者は「滅びる」と表現している。
文字通りの意味かもしれないし、
大きく悪い方向に変化する
という意味かもしれない。)

・「シン・鎖国」の意味は、
全てを閉ざして国内に閉じこもる
という意味ではなく、
鎖国の精神を取り戻す
という意味である。
誰にも頼らず自らの足で立ち、
外国の侵略行為を察知して跳ね除け、
主体的に取り入れるものと
入れないものを取捨選択する
態度・精神である。

<内容まとめ、ここまで>


いかがでしょうか?

私はこの本を読んで、
背筋が寒くなりました。
日々を意識して生活しなければ、
取り返しがつかなくなると感じました。

何これ?
意味わかんない
と思った方。

実は、私も数年前まで
この手の話が全くわかりませんでした。

今だってわかっていないと思います。


でも、

わかっていないと自覚すること
が大切なのだと思います。

そして、
どうすればわかるようになるのか
自分なりの方法はわかってきました。
これからも、ぼつぼつ
勉強していきたいと思います。(注)

山岡さんの言う日本滅亡まで
もう時間がありませんが、
自分にできることは何か?
考えながらやっていこうと思います。

宇宙戦艦ヤマトを思い出します。
「地球滅亡まで、あと〇〇日」
っていうテロップが
各放送の最後に出ていました。

宇宙戦艦ヤマトでは、
ガミラスと言う敵が侵略戦争を
わかりやすく仕掛けてきました。

しかし、私たちの国では
私たちが選んだ政治家が
日本を滅亡に追い込むような
法律を作っている…
ように感じます。

未来から振り返って
「自分で自分を滅亡に追い込むような
そんなバカなこと、自分はやらない」
そう言うのは簡単です。

問題は
リアルタイムで起こっていることに
問題意識を持って
人任せにせずに当たれるか
だと思います。

誰かの心に響くことを
祈っています。



最後に、少し長いのですが
元駐日アメリカ大使
エドウィン・ライシャワー氏の言葉を
書中より引用します。



第二次世界大戦に敗れ、
外の世界との接触はこりごりだと言う
心境に陥った日本は、
世界の政治的現実には関係せず、
経済復興だけに意を注いで
成長してきました。

月世界の住人であるかのように、
地球を離れた軌道を回って
貿易に精を出し、
地上のごたごたには
『我関せず』の態度を取る一方、
再軍備反対と平和を唱え、
国連支持を建前にして過ごしてきた
三十余年の歳月でした。

都合が悪くなると、
全速力で地球を離れ、
月世界に戻ってだんまりを決め込み、
事が収まるのをじっと待つ、
それが戦後日本の常套手段だったのです。

(文藝春秋『日本の国際化』1989年 より)

 

 

 





(注)
理解したい意欲のある方は
保守系の歴史の本をご覧になると
理解が進むと思います。

賛否あると思いますが
日本国紀 百田尚樹著 は
手に入りやすく、
読みやすく
足がかりに最適だと思います。