(451)文字のトレーニング | 大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

「切りすぎた肛門は元には戻せないんだよ・・」故隅越幸男先生の言葉をいつも心の真ん中に置いて「切りすぎない手術」「切らない肛門診療」を追求する肛門科専門医が、手術のこと、治療のこと、日常のことを、綴ります。

2019年9月脳出血を発症し、

右半身麻痺になりました。

幸い命には別状がなく、

今も元気に(?) 生きています。

 

しかし

利き腕である右手が不自由になり、

肛門科医の仕事は

「ちょっと待ったー!」

 

告白している場合ではありません。

・・古っ!!

(わからない人は「ねるとん紅鯨団」参照)

 

できないのは仕事だけではありません。

そもそも、

箸使えない=飯食えない

字書けない

と、生活の基本からできないことだらけ

になってしまいました。

 

まず左手でお箸を使えるように

なりました。

これもいろいろありましたが

まぁ今でも下手くそですね。

ゆで卵とかになると、

もうお箸で挟むのは諦めて

ぶすっと突き刺して食べております。

あと右手で器が持てないので、

お茶碗に残ったご飯

口に入れようとする時、

口を近づけて食べることになります。

はっきり言って行儀悪いです。

右手で器を持てるようになる、しかも

安定して持つというのが

当面の目標でしょうか。

 

それでも、個人的には日本人として

スプーンとフォークよりは

ずっと良いと思っています。

 

それから、

左手で文字を書くようになりました。

はじめの2週間位は

あいうえお

かきくけこ

・・・

と書いて練習していました。

それから、あいうえおに飽きて、

日記を書くようになりました。

半年も入院していて、

その間日記をつけていたら、

左手で文字を書くのは、

安定はしないけれど

できるようにはなりました。

 

生活という意味では

まぁこれでも良かったのですが、

このままではいかーん!

と一念発起して、現在は

右手で文字を書くトレーニング

しています。

 

はじめのうちは

全く筆記具が持てませんから

どうしようかと思いましたが、

リハビリの先生のご指導で

左手でアシストしながら書きました。

要するに左手で書いている状態)

 

ある時

右手でも持てるんじゃないかなと

思ってやってみたら案外持てる

文字にならないだろうと

思っていましたが

書いてみたら

案外きれいな字が書けました。

(元気な頃の字が汚すぎた)

 

それをリハビリの先生に報告したら、

補助具を作ってくれました

 

こんなのです。

 

それからしばらくは補助具を使いながら

右手で書いていました。

内容は

あいうえお

かきくけこ

・・・

 

でも、

やっぱり「あいうえお」じゃ、

飽きるわけです。

 

それで、

今では右手でも日記を書いています。

日記って言っても

記録みたいなものですが。

右手で下書きして、

左手で清書するみたいな感じです。

 

今の 右手の文字はこんな感じ。

 

左手で書くとこうなります。

 

 

オチのないブログですみません。笑

 

今回は以上です。