『雪山の絆』

2回に分けてやっと見終わった映画。

1972年にアンデス山脈の雪山に

墜落した飛行機事故を描いた

実話に基づく映画。

乗っていたのはウルグアイの

ラグビー選手団45名。


見渡す限り、岩と雪しかない環境で

人間が生き延びることが

できるのだろうか。


次々に襲いかかる自然の脅威、

次第になくなっていく食糧。


そんな過酷な環境の中、

まだ二十歳前後の学生達が

必死に生き延びようとするのですが、

雪山に備えたような防寒具なんて

持っていない。


墜落で散らばったスーツケースから

衣服を探して生き延びる。


映画の終始で知性が見える

たった数分前までは

普通に楽しい瞬間を生きていた。

それが、数時間、数日、

数週間...と時間が経つにつれ、

命を落とす者も増えていく。


そんな中でも必ず合理的で

知的で理性的な人間性を忘れない

若者達に衝撃を受けました。


リーダーや役割分担を決め、

食糧も分配制。

ただ希望をなくし、

落ち込んで過ごすのではなく、

お互いに話し合い、

議論を続けていた。


こんな時に、

勉強って役に立つんだと思わされた。


医学生は怪我人を看ることができる。

電気系に詳しい学生は、

ラジオを修理することができる。

ラグビーチームの健脚は、

雪山を歩くことができる...。


誰もこんな場面で活かすために

勉強している訳じゃないけど、

生きるためには、

どんなことでも勉強や

トレーニングが必要なんだと思えました。


アンデスの雪山に取り残され、

待っているだけでは助からない

と分かった時、

どんな決断をすれば良いだろう。


人間の愛を教えてくれる

映画でもあり、知性や合理的思考の

メッセージも強く、

考えさせられる映画です。


向き合うには辛いシーンもありますが、

この青年達の知性と勇気溢れる姿に、

心を打たれるのではないでしょうか。