時々参上するわたくし鉄ちゃんですが、鉄道ネタで皆さんと鉄分を分かち合い、夏バテしている体に鉄エネルギーを注入したいと思います
(鉄アレルギーの方、申し訳ありません)
近年、ダイヤ改正の度に寝台列車が減っていくという残念な話題も多いですが、北陸新幹線や来春開業の北海道新幹線、豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」など今後の明るい話題もあり楽しみも多くあります
さて、今回は「山陰満喫パス」を使って、鳥取県、島根県の山陰地方を鉄旅してきましたのでご紹介します。
この「山陰満喫パス」ですが、ほんとにお得すぎる切符なんです
4000円で山陰地方の指定エリアを二日間特急列車、普通列車が乗り放題となっています
二年前にもこの切符で鉄旅しましたが、前回よりエリアも広くなり特典も多く付いて、バージョンアップしてます。
明け方から中国道→鳥取道→鳥取駅まで車で移動します
移動距離280km以上、所要時間3時間47分。
高性能187系気動車の編成出力は1800馬力という超強力機関な上に、振り子装置付きでその俊足ぶりには圧倒されます
鳥取駅発車後、1時間足らずの米子市付近では明峰大山を眺め、
島根県に入り、松江市付近で海と見まがうような宍道湖を眺めつつ、さらに西へ進み
出雲市付近で特急車両専門のねぐらにいる381系「やくも」を見てテンションをさらに上げ
あっという間に終点、益田駅に到着。
見どころ満点、風光明媚な山陰本線を存分に楽しみました
(豪華寝台列車「瑞風」もこの山陰本線がルートの一部になるようですね)
人口約49000人の益田市中心部にある益田駅周辺を散策しますが、人はまばら
ここから山口線へと進みます。
山陰地区では国鉄型タラコ色のキハ40形がまだまだ活躍中です
石見横田駅。
田舎の駅でキハ40形同士の行き違いは国鉄時代にタイムスリップしたよう
日原駅(島根県鹿足郡津和野町)
この駅は私が少年のころ読んだ本の中で印象に残っている駅の一つなんです
「国鉄岩日線(現錦川鉄道)の錦町駅と日原駅が結ばれる予定であったが、建設工事が凍結され未成線となった。始点駅の岩国と終点駅の日原の頭文字を取って岩日線の路線名が付けられた。」
工事途中なので、高架橋や盛土の多くは完成しているのにもったいない気がしますが、採算を取るのは難しいでしょうね。残念です
津和野駅下車。
津和野町は人口約7700人の小さな町ですが、山陰の小京都とうたわれ、趣のある街並み、城下町の風情があり有名な観光地でもあります。
テレビや雑誌でよく見る、用水路にいる鯉の群れは有名ですが、駅から少し離れていて時間がなく断念します。
もう一つ有名なのが、SL「やまぐち」号
この写真は駅前に展示していたSLですが、観光列車として走っているSL列車は週末運転なので見ることはできず
津和野駅構内には転車台と給水設備があります。
ここでSL「やまぐち」号の方向転換と水を補給するのでしょう。
2009年に完成した南北自由通路と橋上駅舎化された立派な三代目浜田駅。
浜田市は人口約58000人、海あり山あり自然豊かな島根県西部の中心都市だそうで、水族館、海水浴場、温泉、スキー場、県立大学があり環境もよさそう
江津駅へ向かう途中、下府駅で出会ったキハ120形石見神楽ラッピング列車
江津駅からは念願の三江線を乗り鉄します
三江線は日本一乗客数が少ない路線として、また運転本数の少ない路線として有名です。
特に朝は6時に初発が出ると次は12時半まで列車がないというとんでもなく走破の難しい路線の一つです
江津駅―江津本町駅間
島根県の一級河川である「江の川」の河口付近
「江の川」は相当な暴れ川らしく、三江線はこの「江の川」に沿って走っているため、過去に何度も大きな豪雨災害に見舞われてきた路線です。
秘境感のある木路原駅駅。
データでは一日の利用者は二人とあります
石見簗瀬駅
三江線で折り返し列車の多い浜原駅に到着。
主要な駅のようですが、静かな雰囲気の駅です。
江津駅からは普通列車で温泉津駅に下車してみます。
温泉津(ゆのつ)駅は難読駅名としても有名です
駅から近くに温泉津温泉がありますが、世界遺産でもある小さな温泉街でゆっくり温泉に浸かってお宿で一泊とはいかず、まだ乗り足りないので米子駅に向かいます。
一日目はこのあたりで乗り鉄を終了し、今宵のお宿は雨の米子市内とします
その2へ続きます。