トヨタ自動車が来年1月に日本で個人向けに発売するプリウスのプラグインハイブリッド車(PHV)の燃費がガソリン1リットル当たり61キロになることが分かった。現行のプリウス(32.6キロ)の約2倍。26.4キロまで電気自動車(EV)として走れるため、ガソリンいらずの「街乗り車」として活用できそうだ。

 燃費が大幅に改善したのは、プリウスに使っているニッケル水素電池より高出力のリチウムイオン電池の搭載で、EVとしての最長走行距離が約13倍に伸びたため。運転者の半数以上は1日当たりの走行距離が25キロ以下とされており、PHVは日常的にはEVとして利用できることになる。

 試算では、年1万キロ走った時の電気代とガソリン代は計約4万3千円。現行のプリウスのガソリン代と比べて約4割安いという。

 トヨタ自動車は3日、洪水による部品不足でとまっているタイでの車両生産を遅くとも年内には再開できるとの見通しを示した。同社幹部が「11月中は難しいかもしれないが、やや楽観できる状態になってきた」と話した。

 近隣諸国や日本での部品の代替生産に一定のめどがついたためだ。タイのトヨタ工場に浸水被害はなく、現地従業員も9割が出勤できるようになったという。

 タイは2010年の生産実績が約63万台で、世界の約8%を占める東南アジア最大の生産拠点。10月10日から停止していた。

 トヨタ自動車は、国内の新車販売台数首位を走るハイブリッド車(HV)「プリウス」の国内価格を実質的に値上げする方針を決めた。11月下旬から内装などの改良に合わせて、現在205万円の最低価格を217万円に引き上げる。約3年ぶりの値上げとなる。

 2009年発売の3代目プリウスは燃費性能と価格の安さで、消費者から強い支持を受けている。昨年の年間販売台数は31万台を突破、長く大衆車の代名詞だったトヨタの小型車「カローラ」の持つ記録を20年ぶりに塗り替えたばかりだ。

 小型車競争が激しい中で5.8%もの値上げに踏み切るのは、モーターなどに使うレアアースや車体に使う鋼材の価格が高水準にあり、採算が悪化しているため。1台あたりの生産費は少なくとも数万円程度は膨らんでいるもよう。