新車販売、ワーゲンがトヨタ抜く 816万台で世界2位 独自動車大手フォルクスワーゲンは9日、2011年のグループの世界新車販売台数が前年比14.3%増の816万台になったと発表した。同社の販売台数が800万台を超えたのは初。同年の販売を790万台と見込むトヨタ自動車グループを抜き、米ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐ世界2位に浮上した。 とくにアジアが好調で、インドは前年比で2倍、中国は17%増となった。米国でも23%伸びた。
ベンツのエンジン、日産米工場で生産へ 日産車にも搭載 日産自動車・仏ルノー連合は8日、資本提携している独ダイムラーの高級車のエンジンの一部を、2014年から米テネシー州にある日産のデカード工場で生産する、と発表した。エンジンや車台の共用化などを柱とする連携強化策の一環という。 米デカード工場は、いまは米国向けなどの日産車のエンジンをつくっている。14年からは、ダイムラーの高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の「Cクラス」用にも、新たな4気筒ガソリンエンジンを生産する計画だ。このエンジンは、ダイムラーが米アラバマ州の拠点で組み立てている車両に搭載される。 日産も同じエンジンを、同社が海外で展開する高級車ブランド「インフィニティ」の複数車種につかう方針。このエンジンの生産能力を最大で年約25万基にする見込みだ。北米市場での現地生産を拡大し、円高が進んでも利益が出やすいようにする狙いもある。
新車販売2011年は減少 日本車、米国シェアも落とす 日米の2011年の新車販売台数は、米国では2年続けて伸びたのに対し、日本国内は東日本大震災による減産などが響いて2年ぶりに減少した。米国でも日本メーカーは6年ぶりの低いシェア(市場占有率)にとどまった。 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会が5日、11年の国内新車販売台数を発表した。台数は前年より15.1%減の421万220台にとどまって2年ぶりに前年を下回ったばかりか、1977年以来34年ぶりの低い水準に落ち込んだ。 このうち、軽自動車を除く登録車は16.7%減の268万9074台に終わり、これもまた2年ぶりに前年を下回った。68年に統計を取り始めてから2番目に少なく、ピークだった90年の45%にとどまる。