米調査会社JDパワー・アンド・アソシエイツが15日発表した2012年版の米自動車耐久品質調査で、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が4年ぶりに首位となった。

 レクサスは08年まで14年続けて首位だった。しかし、トヨタの大規模リコール問題の影響で、09年から米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)など他社ブランドに抜かれ、昨年は2位だった。今回の結果は、リコール問題後、品質面でも信頼を回復しつつあることを表している。

 トヨタ自動車では「トヨタ」ブランドも昨年の5位から3位に浮上し、同じく3位のGMの高級車ブランド「キャデラック」と並んだ。2位はドイツの「ポルシェ」。ホンダの高級車ブランド「アキュラ」は6位から11位に順位を下げた。
 インド自動車工業会が8日発表した1月の国内新車販売台数(商用車含む)は、前年同月より9.8%増え、32万1972台だった。前年同月を上回るのは3カ月連続。欧州危機のあおりでインドでも景気の減速傾向が強まっているが、中間所得層の消費の活発さを示す自動車販売には明るい兆しも見え始めた。

 昨年3月まで最低でも2割前後の伸びが続いた国内新車販売台数は7月、2年2カ月ぶりに前年同月割れし、その後も低迷。10月には13.1%減と、リーマン・ショック後の2009年1月(17.5%)以来の大幅なマイナスを記録したが、翌月からは前年同月比でプラスが続いている。

 トヨタ自動車は7日、2011年4~12月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.2%減の12兆8811億円、本業のもうけを示す営業利益は同72.3%減の1171億円だった。東日本大震災に伴う減産やタイの洪水被害の拡大で、車の生産が国内外で停滞したことが響いた。

 2012年3月期の連結業績見通しについては、営業利益は同42.3%減の2700億円とした。