2月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比29.5%増の51万9626台だった。増加は5カ月連続で、50万台を超えたのは10年3月以来、1年11カ月ぶり。昨年末に復活した「エコカー補助金」が効果をあげている。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した。軽の販売台数は25.4%増の18万6413台で、2月としては過去最高。軽以外の車も31.9%増の33万3213台で、リーマン・ショック前の08年2月を上回る水準まで回復した。

 日本自動車工業会は、今年の新車販売が4年ぶりに500万台を回復すると予測。補助金対象となる新車が相次いで発売され、業界には期待感が広がる一方、補助金終了後の反動減を懸念する声もある。
 メルセデス・ベンツ日本は22日、8月以降に日本で電気自動車(EV)を発売すると発表した。2人乗りの超小型車「スマート」ブランドで売り出す。欧州の自動車メーカーが日本にEVを投入するのは初めてだ。

 上野金太郎副社長は記者会見で、「エコカー補助金などを組み合わせれば、日本メーカーのEVと同程度の価格にできる」と述べた。日本以外では欧州で売り出している。

 世界戦略車と位置づける小型車「Bクラス」の新型車を今春、スポーツ用多目的車(SUV)の「Mクラス」にクリーンディーゼルエンジンを載せた新モデルを今年半ばに、日本で売り出す方針も明らかにした。
 ホンダは燃費性能に優れた新型の大型バイク「NC700X」を24日に発売する。同社の小型自動車「フィット」の低燃費エンジンの技術を応用して開発した、低回転でも高出力のエンジンを搭載。燃料タンクを小型化し、フルフェースのヘルメットが入る収納スペースも確保した。排気量は700ccで、燃費は1リットルあたり41km。外国製部品を4割採用し、税込み64万9950円と値ごろな価格も実現した。欧米やタイ、ブラジルなどへの輸出も含め、熊本製作所(熊本県大津町)で生産する。国内で年3500台の販売を目指す。